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ソーシングと調達契約

  1. 交渉の作成:交渉テンプレートを選び、明細・要求事項・招待する仕入先を設定する。購買依頼の明細から交渉を作ることもできる
  2. 承認:必要に応じて交渉を承認に回す(ジョブ名の例:Submit for Negotiation Approval)
  3. 公開:交渉を公開し、仕入先に通知する(Publish Negotiation)。後から仕入先を追加招待できる(Invite Additional Suppliers)
  4. 回答の受付:仕入先が仕入先ポータルで回答する。締切までは改訂(Create Amendment)で条件を変えられる
  5. 評価:締切後に回答を比較し、要求事項を採点する。条件を絞って再提出させるには新ラウンド(Create New Round)を作る
  6. 落札:明細ごとに落札者と数量を決める(Award Supplier Response)。不適格な回答は失格にできる(Disqualify Supplier Response)
  7. 落札承認と通知:落札を承認に回し(Submit for Award Approval)、結果を仕入先に通知する(Notify Award Decision)
  8. 購買文書の作成:落札結果から購買文書を作成して提出する(Create Purchasing Documents、Submit Purchasing Documents)

上記の名前は、公式ガイド「Scheduled Processes for Procurement」の Sourcing の章に載っているジョブ名です。画面の操作とジョブは対応しているので、ライフサイクルの段階を覚える手がかりになります。

種類 目的 典型的な使い方
RFI(Request for Information) 仕入先の能力・情報を集める 新規分野の仕入先調査、候補の絞り込み
RFQ(Request for Quote) 見積を集めて比較・落札する 相見積もり、年間単価の決定
オークション(Auction) 仕入先が価格を競い合う 仕様が明確で価格が主な評価軸の品目
要素 内容
交渉スタイル(Negotiation Style) 交渉で使う機能・画面の範囲を決める(例:要求事項や明細の属性を使うか)
交渉テンプレート(Negotiation Template) 交渉の既定値(条件、明細属性、要求事項など)を再利用する
要求事項(Requirements) 仕入先に回答させる質問。配点を付けて採点できる
明細属性・コスト・ファクター 明細ごとの追加の評価項目や、価格以外の費用(運賃など)
回答の公開範囲 他社の回答をどこまで見せるか(公開・封印・ブラインドなど)
ソーシング・プログラム(Sourcing Program) 複数の交渉をまとめて進捗と成果を管理する

公式ドキュメントでは、Sourcing 機能領域の役割を「交渉スタイル、テンプレート、ルールの管理」と説明しています。どの機能をどのスタイルで使えるかは、リリースにより異なるため公式ドキュメントで確認してください。

  1. 交渉を作るバイヤーやカテゴリ・マネージャを調達エージェントにし、アクション Manage Negotiations(必要なら Manage Sourcing Programs)を付与する
  2. 交渉スタイルを定義する(簡易な RFQ 用と、要求事項や明細の属性を使う大型案件用など)
  3. 交渉テンプレートを作る(スタイル、既定の条件、要求事項、明細属性)
  4. 交渉と落札の承認ルールを設定する(承認ワークフロー)
  5. 落札後に作る購買文書の種類(PO・包括購買契約・契約購買契約)と、使う文書スタイルを決める
  1. ソーシング作業領域で交渉を作成し、明細(品目・数量・目標価格など)を入れる。明細が多い場合は FBDI の Import Negotiation Lines で取り込む
  2. 招待する仕入先(仕入先・サイト・連絡先)を選ぶ。招待先には仕入先ポータルのユーザーが必要になる
  3. 公開後、仕入先の回答を待つ。明細の多い回答はスプレッドシートで受け渡しできる(ジョブの例:Import Response Lines、Export Response Lines)
  4. 締切後、回答を比較・採点し、明細ごとに落札する。落札もスプレッドシートで一括処理できる(Export Award Lines、Import Award Lines)
  5. 落札を承認し、結果を通知して落札を完了する
  6. 落札結果から購買文書を作成する。PO は一回限りの購入、包括購買契約は単価契約として以後の依頼・PO が参照する

3. 調達契約(Procurement Contracts)

Section titled “3. 調達契約(Procurement Contracts)”

調達契約は、購買文書や交渉に 契約条項(Contract Terms) を付けて管理する機能です。

要素 内容
契約条項ライブラリ(Contract Terms Library) 条項(Clause)、セクション、変数、契約テンプレートを管理する
契約テンプレート 文書の種類(PO・契約・交渉など)に合わせた条項の組合せ
Contract Expert 文書の属性や質問への回答に応じて、条項を自動で追加するルール
標準外の条項(逸脱) テンプレートから外れた条項。承認ルールで法務承認に回せる
契約書と補足文書 契約書本体や補足文書を購買文書に添付して管理する

実装の手順です。

  1. 契約を扱う BU で、Supplier Contract Management 業務機能のプロパティを設定する(条項の採番や採用などの動作。項目はリリースにより異なるため公式ドキュメントで確認)
  2. 契約条項ライブラリで条項とセクションを作り、承認する
  3. 契約テンプレートを作り、条項を並べる。条件で条項を足す場合は Contract Expert のルールを作る
  4. 購買文書(PO・契約)や交渉にテンプレートを適用する。購買文書の画面で条項を追加・編集できる
  5. 標準外の条項を含む文書を法務承認に回す承認ルールを設定する
  6. 契約管理者を調達エージェントにし、必要なロール(Procurement Contract Administrator など)を付与する

購買文書には、Enterprise Contracts のマスター契約(Master Contract)を関連付けることもできます。電子署名が必要な契約は、署名の準備と状況の更新(Refresh Document Signature Status)を運用に組み込みます。

交渉は、設定前に設計シートで方針をそろえると手戻りが減ります。机上演習用の例です。

交渉設計シート(架空の例:サンプル商事 事務用品の年間単価)
交渉タイプ : RFQ(2 段階評価は使わない)
交渉スタイル : JP_標準RFQ(要求事項あり、明細属性あり)
招待仕入先 : 既存 3 社+新規 1 社(新規は事前に登録と承認を済ませる)
要求事項と配点 : 品質体制 30 点、納期遵守実績 30 点、価格 40 点
回答の公開範囲 : 封印(締切まで他社の回答は見えない)
落札方針 : 明細ごとに最低価格者へ落札、ただし要求事項 40 点未満は失格
落札後の文書 : 包括購買契約(有効期間 1 年、購買依頼 BU:JP02, JP03)
承認 : 交渉承認なし/落札承認あり(総額 1,000 万円以上は部長)

明細の取込(FBDI の Import Negotiation Lines)や、回答・落札のスプレッドシート処理は、明細数が多い案件で使います。FBDI の基本は FBDI を参照してください。

落とし穴とベストプラクティス

Section titled “落とし穴とベストプラクティス”
  • 交渉を必須にする基準(金額・カテゴリ・新規品目など)を社内規程と合わせて決めます
  • 落札の結果は、単価契約にするなら包括購買契約、一回限りなら PO と、文書の種類を固定します
  • 契約条項は「標準テンプレート+Contract Expert」で自動化し、例外(標準外条項)は承認で統制します
  • 対応する出題分野:調達の模擬テスト の「Setting up Sourcing」「Configuring Procurement Contracts」
  • RFI・RFQ・オークションの違いと、落札から作れる購買文書の種類
  • 交渉スタイル(機能の範囲)と交渉テンプレート(既定値)の違い
  • 交渉のライフサイクル(公開 → 回答 → 評価 → 落札 → 承認 → 文書作成)と、改訂・新ラウンドの使い分け
  • 契約条項ライブラリ(条項・テンプレート・Contract Expert)と、標準外条項の承認

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