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Redwood UX と AI・自動化機能

Oracle は Redwood を、単なるデザインシステムではなく「Redwood Platform」と位置づけています。アップデートに耐える UX コンポーネントのライブラリで、AI・利用状況の計測・アクセシビリティ・拡張性が各 Redwood 画面に組み込まれる、と説明されています。Redwood への移行は一度きりの作業ではなく、四半期アップデートに合わせて継続的に進めるものです。

観点 Redwood ページ 従来ページ
技術基盤 Visual Builder(Oracle JET) ADF
画面の変更 VBS(Express モードなど) Page Composer、サンドボックス
見分け方 Settings and Actions メニューに Edit Page in Visual Builder Studio が表示される 表示されない
本番への反映 VBS から本番へデプロイ(公開) 構成の移行(マイグレーション・セット)
  • 項目を増やすなどデータモデルの変更は、先に Application Composer やフレックスフィールドで行い、その後 VBS で画面に配置します
  • テスト環境には VBS のインスタンスが自動で用意されます。VBS で作った拡張は、構成の移行(マイグレーション・セット)には含まれず、VBS から本番へデプロイします

拡張の詳細は Visual Builder Studio の基本 と Redwood ページの拡張 で扱います。

Redwood への切り替え(26C 時点)

Section titled “Redwood への切り替え(26C 時点)”
  • 製品・ページによって、プロファイル・オプションで Redwood ページを有効にするもの、New Features でオプトインするもの、既定で Redwood になっているものがあります
  • HCM と SCM では、Redwood ページとプロファイル・オプションの対応表が My Oracle Support のドキュメントで公開されています(Redwood の採用ガイドから参照できます)
  • オプトインには期限があるものがあり、期限後は既定で有効になります。Readiness の Opt In Expiration で確認します
  • 同じ業務でも、新しい Redwood ページと従来ページを併用する期間があります。例として、26C の Payables Agent では、Redwood の Payables ホームや Invoice List と、従来の請求書ページの両方が使われます
分類 内容 例(ERP、26C 時点)
予測 AI 過去のデータから値を推奨・予測する 請求書の勘定科目組合せの推奨(22D)、キャッシュ予測(25C)
生成 AI 文書の読取、項目の補完、自然言語での問い合わせ・要約 Payables Agent による請求書の読取とポリシー生成
AI エージェント・エージェント型アプリ 一連の業務を AI が進め、人は例外の確認と承認を担う Payables Agent、Payments Agent、Expenses Agent、Cash Processing Agent、Ledger Agentic App、Collector Workspace
独自のエージェント 自社の業務やナレッジに合わせて作る AI Agent Studio で作成・カスタマイズ
  • 26C の Payables Agent は、ERP Agents というメニューからアクセスします。ほかのエージェントの入口は機能ごとの What’s New で確認します
  • 26D のドキュメントでは、AI 機能を AI agent、Agentic app、Fusion Claw、Predictive AI の種別で分類しています
  • AI Agent Studio の考え方と使い方は Fusion の AI と AI Agent Studio の全体像 で詳しく説明します

自動化の例:請求書の自動読取

Section titled “自動化の例:請求書の自動読取”

AP の請求書取込は、AI による自動化が最も進んでいる領域です。

  • 従来の IDR:請求書の画像を取り込み、IDR(Intelligent Document Recognition)で読み取って請求書を作成する仕組みです。25A では、利用者の修正内容から学習する機能(IDR Adaptive Learning)が追加されました
  • Payables Agent(26C 時点):生成 AI を使うエージェントです。主な機能は次のとおりです
    • 業務ポリシーの文書を読み、補完ポリシー(勘定科目組合せ・税・プロジェクト・DFF などの不足項目の補完)と統制ポリシー(異常の検出、PO や受入との照合)を作成します
    • UBL・OAG・独自 XML・CSV などの構造化された請求書と、PDF・JPEG・PNG などの非構造化の請求書を、文書ごとに学習させて取り込めます
    • Redwood の Payables ホーム、Insights、Invoice List などで、AI が優先順位を付けた作業を自然言語の問い合わせとあわせて扱えます

流れを表すと次のとおりです。

請求書(PDF・画像・XML・CSV)→ Payables Agent が読取・項目を補完(補完ポリシー)
→ チェック(統制ポリシー:異常検出、PO・受入との照合)→ 担当者は例外だけを確認
→ 検証・承認 → 支払(AP の通常の流れへ)

AP の請求書処理全体は 請求書(取込・照合・検証・保留・承認) を参照してください。AI 以外の自動化(スケジュール済プロセス、承認ワークフロー、ビジネスイベントと OIC による連携)は、それぞれ ESS、承認ワークフロー、ビジネスイベント で扱います。

Redwood ページや AI 機能を採用するときは、次の順に進めます。

  1. Readiness で対象リリースの What’s New と Feature Summary を確認し、既定で有効になる変更とオプトインが必要な変更を分けます
  2. 業務プロセスごとに、使うページが Redwood か従来か、切り替え方法(プロファイル・オプション、New Features)は何かを一覧にします
  3. テスト環境で有効化し、業務シナリオ、拡張(VBS・フレックスフィールド・レポート)、セキュリティを確認します
  4. AI 機能は、必要なロールと権限、データアクセス(BU など)、AI の結果を人が確認する手順と記録の残し方を決めます
  5. 利用者向けの手順書と教育を更新してから、本番で有効化します
  6. 次の四半期のオプトイン期限と既定の有効化を監視します

落とし穴とベストプラクティス

Section titled “落とし穴とベストプラクティス”
  • Redwood への切り替えは、業務プロセス単位でまとめて行い、同じ業務で画面の種類が混在する期間を短くします
  • 拡張は、まず標準の設定(項目の表示・必須・既定値)でできないかを確認し、次に VBS を検討します
  • AI 機能は、効果を測る指標(例:請求書の自動処理率、例外の件数)を決めてから採用します
  • 四半期ごとに Readiness を確認する担当と手順をプロジェクト内で決めます
  • Redwood 模擬テスト:Redwood ページと従来ページの違い、VBS による拡張の考え方、データモデルの変更と画面の変更の役割分担
  • AI Agent Studio 模擬テスト:Fusion の AI 機能の分類(予測 AI・生成 AI・エージェント)と、AI Agent Studio で作るものの位置づけ
  • 覚えるべき用語:Redwood、Visual Builder Studio、Edit Page in Visual Builder Studio、Page Composer、オプトイン、Opt In Expiration、AI エージェント、Agentic App、IDR

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