ADFdi(スプレッドシート連携)とその他のインポート手段
ADFdi の仕組み
Section titled “ADFdi の仕組み”Fusion の画面(作業領域のタスクや表のリンク) ↓ 統合ワークブック(Excel)をダウンロードExcel + Oracle ADF Desktop Integration Add-In for Excel ↓ Fusion にサインインし、入力・検索・値の選択アップロード(リボンのボタン) ↓ Fusion 側で検証して登録(業務によってはインポート・ジョブを投入)Status Viewer で行ごとの結果を確認 → エラー行を直して再アップロード- ワークブックで編集した内容は、アップロードするまで Fusion に反映されません。
- 見出しに
[..]が付いた列は、セルをダブルクリックすると値の一覧から選べます。 - ワークブック内の検索を使うには Fusion へのサインインが必要です。
Export to Excel との違い
Section titled “Export to Excel との違い”画面の表にある Export to Excel は、データを Excel ファイルにダウンロードして見る・分析するための機能です。ADFdi のワークブックは、レコードを作成・編集して Fusion に戻すための機能です。公式ドキュメントは、オフラインでの作業や一括更新に向くと説明しています。
スプレッドシート系の手段の比較
Section titled “スプレッドシート系の手段の比較”| 手段 | Fusion との接続 | 反映のしかた | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ADFdi ワークブック | あり(サインイン) | アップロードで登録、またはインポートを投入 | 仕訳・請求書の入力、取込エラーの修正 |
| FBDI テンプレート | なし | CSV の zip を生成してアップロード | 大量の一括取込 |
| Rapid Implementation ワークブック | なし | XML ファイルを生成し、アップロード用タスクで取り込む | COA・元帳などの初期設定 |
| HCM Spreadsheet Data Loader(参考) | あり(Desktop Integration を使用) | HCM のビジネス・オブジェクトとして登録 | HCM データの登録・更新 |
設定・実装の手順
Section titled “設定・実装の手順”アドインを導入する
Section titled “アドインを導入する”- ナビゲータ > ツール > Download Desktop Integration から、インストーラ
adfdi-excel-addin-installer-current-user.msiを取得します。GL のガイドでは Download Desktop Integration Installer というリンク名で書かれています。 - 取得には権限 Download Desktop Integrator(
ATK_DOWNLOAD_DESKTOP_INTEGRATOR_PRIV)が必要です。 - Excel を閉じてからインストールし、インストール後に Excel を一度起動して完了させます。既定は「現在のユーザー」へのインストールです。
- 対応する Excel と Windows のバージョンは、公式の Supported Platforms for ADF Desktop Integration(KB106023)で確認します。
Fusion のリリースごとに、新しいバージョンのアドインが出る可能性があります。案内が出たら最新版をインストールします。不具合のときは、まず Client Health Check ツール(KB95967)で原因を調べ、解決しなければアドインを入れ直します。
ワークブックを使うときの共通ルール
Section titled “ワークブックを使うときの共通ルール”- ワークシート名などの文言を変えない。列を追加しない。テンプレートの一部(列など)を削除しない。
- 必須列・状態列・見出しを非表示にしない。
- Excel をタスク マネージャーの「タスクの終了」で閉じない。アドインが無効になることがあります。
- アップロード後に変更が見えないときは、表を更新するか、検索・フィルタで確認します。
代表例 1:仕訳スプレッドシート
Section titled “代表例 1:仕訳スプレッドシート”開き方と構成
Section titled “開き方と構成”Journals 作業領域で Create Journal in Spreadsheet を選びます。予算引当(Encumbrance)の仕訳は Create Encumbrance Journal in Spreadsheet を使います。ワークブックには 2 つのシートがあります。
- Single Journal:1 つの元帳に 1 つの仕訳を作る。画面の Create Journal に近い
- Multiple Journals:複数の元帳に、複数の仕訳と仕訳バッチを作る
アップロードと送信オプション
Section titled “アップロードと送信オプション”リボン Create Journal の Submit をクリックすると、会計日や仕訳カテゴリなどの初期検証が行われ、結果が Status Viewer に出ます。送信時の Submission Options は次のとおりです。
| オプション | 動き |
|---|---|
| Save to Interface | インタフェースに保存だけする。インポートと転記は後で実行する |
| Submit Journal Import | インポートまで行う。転記は後で実行する |
| Submit Journal Import and Posting | インポートと転記まで行う(既定) |
ほかに、付加フレックスフィールドの取込方法、Defer Account Validations to Journal Import(大量のときに性能を上げる。勘定組合せの作成と検証を Import Journals で行う)、Send Email Notification for Journal Import Failures を選べます。
元帳オプション Require manually entered journals balance by currency を有効にすると、入力通貨ごとに借方と貸方が一致している必要があります。このオプションが無効で、仮勘定(サスペンス)も使わない場合でも、仕訳はアップロード前に貸借一致している必要があります。
送信オプションを標準化する(コード例)
Section titled “送信オプションを標準化する(コード例)”管理者は参照タイプ GL_JE_PROCESSING_OPTIONS を作り、既定のオプションを決めたり、選ばせたくないオプションを隠したりできます(Setup and Maintenance の Manage Common Lookups で作成)。次は「既定は Submit Journal Import、転記まで行う選択肢は隠す」設定の例です。
LookupType: GL_JE_PROCESSING_OPTIONSMeaning: Journal Processing OptionsModule: General LedgerLookupConfigurationLevel: UserCodes: - Code: FDI_DEFAULT_SUBMIT_OPTION # 既定の送信オプション Meaning: DEFAULT_IMPORT # DEFAULT_SAVE / DEFAULT_IMPORT / DEFAULT_IMPORT_POST DisplaySequence: 1 Enabled: true - Code: FDI_HIDE_SUBMIT_IMPORT_POST # Submit Journal Import and Posting を隠す DisplaySequence: 2 Enabled: true送信オプションのグループと、付加フレックスフィールドのグループは、それぞれ少なくとも 1 つは表示したままにします。すべて隠してはいけません。
代表例 2:請求書スプレッドシート
Section titled “代表例 2:請求書スプレッドシート”AP の Create Invoice in Spreadsheet で請求書をまとめて作れます。スプレッドシートから請求書のインポート・プロセスを投入することもできます。公式ドキュメントが挙げる使いどころは次のとおりです。
- 検証が多く要らない単純な請求書を、大量に素早く入力する
- 似た明細を持つ請求書を作る
- コピー&ペーストや列の表示・非表示など、スプレッドシートの機能を使う
スプレッドシートの請求書を Import Payables Invoices で取り込むときは、Source に Spreadsheet を、Invoice Group にスプレッドシートで付けた請求書グループ名を指定します。
代表例 3:取込エラーの修正(Correct Import Errors)
Section titled “代表例 3:取込エラーの修正(Correct Import Errors)”AP 請求書
Section titled “AP 請求書”FBDI などでリジェクトされた請求書は、Correct Import Errors(タスクまたはスプレッドシート)で直して再インポートします。検索条件には Business Unit、Invoice Source、Import Set、Supplier、Supplier Site、Create Date Range、Invoice Date、Invoice Number、Show Only Error Lines などがあります。取得件数の既定は Number of Invoices が 50、Total Number of Invoice Lines が 1000 です。必須の条件はありません。
税の設定に起因するエラーのように、スプレッドシートに表示されないエラーもあります。その場合はインポート・プロセスのログで確認し、設定を直します。
Journals 作業領域の Correct Import Errors で仕訳の訂正用ワークシートを取得し、Source と Group ID でエラー行を検索して直し、Upload します。インタフェースへの保存を選んだ場合は、Import Journals を再実行します。
その他のスプレッドシート系インポート
Section titled “その他のスプレッドシート系インポート”- GL の日次レート:Daily Rates のスプレッドシートで為替レートを入力します(Enter Daily Rates Using the Daily Rates Spreadsheet)。
- GL の予算:スプレッドシートから予算データを取り込み(Import Budget Data from a Spreadsheet)、エラーもスプレッドシートで直せます(Correct Budget Import Errors Using a Spreadsheet)。
- AP の承認ルール:請求書の承認ルールをスプレッドシートで作れます(Create Workflow Rules Using a Spreadsheet)。
- 顧客:FBDI ガイドの Receivables の章には、Customer Import のほかに Upload Customers という取込もあります。使い分けは 顧客マスタと共通設定 を参照してください。
Rapid Implementation(GL のエンタープライズ構造)
Section titled “Rapid Implementation(GL のエンタープライズ構造)”Rapid Implementation for General Ledger のワークブックで、COA・勘定階層・会計カレンダー(月次のみ)・法的エンティティ・主元帳・BU・順序付けを一度に作ります。流れは次のとおりです。
- 実装プロジェクトにタスク・リスト Define Financials Configuration for Rapid Implementation を含め、Create Chart of Accounts, Ledger, Legal Entities, and Business Units in Spreadsheet でワークブックを取得する
- 各シート(Chart of Accounts, Calendar, and Ledger、Business Units、Companies and Legal Entities、Natural Accounts、Financial Sequences)に入力する
- Step 1: Validate で検証し、Step 2: Generate Chart of Accounts File(ChartOfAccounts.xml)と Step 3: Generate Ledger, LE, and BU File(FinancialsCommonEntities.xml)を生成する
- タスク Upload Chart of Accounts、続いて Upload Ledger, Legal Entities, and Business Units で、それぞれのファイルをアップロードする(プロセス Upload Enterprise Structures and Hierarchies が動く)
公式に「一度きりの初期化用」とされています。ファイルをアップロードした後は、元帳と COA・カレンダー・通貨の組合せなど基本の構成を変更できません。COA の設計を固めてから使います(COA・元帳)。
HCM Spreadsheet Data Loader(参考)
Section titled “HCM Spreadsheet Data Loader(参考)”HCM のデータは HCM Data Loader(.dat ファイル)か、HCM Spreadsheet Data Loader(スプレッドシート)で登録します。後者も Desktop Integration for Excel を使います。ERP の担当者が直接扱うことは少ないですが、従業員データの準備で HCM チームと調整が必要になります。
落とし穴とベストプラクティス
Section titled “落とし穴とベストプラクティス”ベストプラクティスは次のとおりです。
- 業務部門向けの手順書を作る:アドインの入れ方、ワークブックの取得場所、送信オプションの選び方、Status Viewer の見方を 1 枚にまとめます。
- 送信オプションを標準化する:
GL_JE_PROCESSING_OPTIONSで既定値を決め、運用で使わない選択肢を隠します。 - 四半期アップデートの前後で確認する:アドインの更新案内が出たら、テスト環境で代表的なワークブックの動作を確かめます。
試験対策ポイント
Section titled “試験対策ポイント”- GL 模擬テスト:Create Journal in Spreadsheet の 2 つのシート、送信オプション、貸借の検証、Correct Import Errors、Rapid Implementation で作られるものと変更できないこと
- AP 模擬テスト:Create Invoice in Spreadsheet の使いどころ、Source が Spreadsheet のときの Invoice Group、Correct Import Errors
覚えておくことです。
- ADFdi は Fusion と接続して登録する。FBDI テンプレートは CSV を作るだけ
- アドインのインストーラは ナビゲータ > ツール から取得し、権限
ATK_DOWNLOAD_DESKTOP_INTEGRATOR_PRIVが必要 - Rapid Implementation は一度きりの初期化用
公式ドキュメント
Section titled “公式ドキュメント”- Set Up Desktop Integration for Excel
- Guidelines for Using Desktop Integrated Excel Workbooks
- Troubleshoot Desktop Integration for Excel
- What’s the difference between Export to Excel and desktop integration for Excel?
- How You Create Journals in Workbooks
- Configure Import Submission Options for Journal Creation Spreadsheet
- Considerations for Creating Invoices in a Spreadsheet
- How Payables Standard Invoice Import Data Is Processed
- How Charts of Accounts, Ledgers, Legal Entities, and Business Units Are Created Using Spreadsheets
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