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Project to Profit:プロジェクトの原価・請求・収益

プロジェクト作成 ─→ 契約(請求方法・収益方法)
原価の発生(AP・調達・在庫・時間・外部)→ Import Costs → 支出明細・原価配分・会計イベント
→ バーデン・調整 → 請求(AR へ転送)/収益の認識 → Create Accounting → GL
└→ 資本的なプロジェクト:資産明細 → FA(Mass Additions)
ステップ 担当モジュール 主な画面・API・ジョブ 作られるデータ
1. プロジェクトの作成 PPM テンプレートからの作成、プロジェクト種類、タスク、組織 プロジェクト、タスク
2. 契約の作成 契約管理・Project Billing Manage Contract Types、契約明細とプロジェクトの関連付け 契約、請求・収益の管理情報
3. 原価の発生 AP・調達・原価管理・Time and Labor 請求書配布、PO 配分、在庫取引、タイムカードにプロジェクト情報を入力 各ソースの取引
4. 原価の取込 PPM Import Costs、Import Commitments、Manage Unprocessed Costs 支出明細、原価配分、会計イベント
5. バーデン PPM バーデン・スケジュール、Recalculate Burden Costs バーデン原価
6. 原価の調整 PPM Manage Project Costs、Adjust Project Costs(REST) 振替・分割・請求可否の変更
7. 請求 Project Billing → AR 請求書の生成・承認・リリース、Receivables へ転送 プロジェクト請求書、AR の取引
8. 収益認識 Project Billing 収益方法に基づく収益の生成 収益、契約資産・契約負債
9. 会計 SLA Create Accounting 補助元帳仕訳 → GL 仕訳
10. 資産化 PPM → FA 資産明細の生成、Transfer Assets to Oracle Fusion Assets 資産明細 → Mass Additions
11. 実績の更新 PPM Update Project Performance Data プロジェクト実績データ

請求書の生成・Receivables への転送・収益の生成を実行するプロセスの名称は、公式ドキュメントで確認できた範囲に限って書いています(上の表では、確認できないものを作業名で表記しています)。実行時の正式名は Using Project Billing と プロジェクト請求と収益 で確認してください。

原価はソースのアプリケーションで取引を処理してから、Import Costs で PPM に取り込みます。

ソース 取り込まれる原価 仕組み 備考
AP 請求書のプロジェクト付き配布 Import Costs 取込時の再検証(Revalidate during import)を設定できる
調達 PO・購買依頼のコミットメント Import Commitments 報告用の予定原価
原価管理・在庫 費用品目の受入、在庫の雑取引、移動依頼、作業オーダー Import Costs(ソース:Oracle Fusion Cost Management) プロジェクト在庫は PDSC(調達の共通設定)
Time and Labor タイムカード Import Costs(ドキュメント:Time Card) 修正は訂正の取引+取消、削除は取消の取引になる
給与 人件費 Labor Distribution、Import Payroll Costs 給与側の配賦結果を取り込む
外部システム 外部の原価 ADFdi、Web サービス、Load Interface File for Import Manage Unprocessed Costs で 1 件ずつ作成もできる

経費精算の原価の取込経路(取引ソース・ドキュメント)は、リリースと設定により異なります。Project Costing ガイドで確認してください。

  • トリガー:スケジュール実行(日次など)か、締め前の手動実行。
  • 処理の順序:取引の読込 → 属性の導出(担当者の配属、会計日、期間)→ 検証(ビジネス・ルールと取引コントロール)→ 原価の計算(素原価とバーデン原価。プロジェクト・元帳の通貨へ換算)→ 資金チェック(予算管理を使う場合)→ 会計イベントの作成 → 支出明細と原価配分の作成。
  • エラー:保留・却下は Manage Unprocessed Costs か Import Costs Report で確認します。修正後はエラーの手前から再処理されます。
  • 仕組みの前提:支出組織の検証と通貨換算の設定は BU、バーデンの有効化はプロジェクト種類、請求可否は作業種類・プロジェクト種類・プロジェクト・タスク・取引の各レベルで決まります。
  • バーデンは、プロジェクト種類で有効にし、バーデン・スケジュールを割り当てます。バーデン構造には Additive と Precedence があり、タスクごとにスケジュールを割り当てられます。
  • 在庫から取り込んだ間接費は、素原価ゼロのバーデン原価として PPM で会計されます。
  • 共通費の配賦は、PPM の配賦機能と GL の配賦(Calculation Manager)のどちらで行うかを先に決めます。両方で配賦すると二重になります。
  • トリガー:請求サイクル(Billing Cycles)、請求イベント(固定価格の契約明細)、または原価の確定。
  • 渡るデータ:請求書は Receivables の取引になり、AR の入金・消込・回収に進みます(AR)。収益は SLA で会計されます。
  • 仕組み:請求方法(Invoice Method)が請求額の計算方法、収益方法(Revenue Method)が収益の認識方法を決めます。請求可否はプロジェクト種類・作業種類の請求インジケータでも制御します。
  • 会計への影響:収益と請求の時間差が、契約資産(未請求売掛金)または契約負債(前受収益)になります。

資本的なプロジェクトでは、原価に「資産化可能」の区分を持たせ、資産明細(asset lines)を生成して FA に転送します。プロジェクト種類の資産化オプションと、資産原価の配分方法で動作が決まります。受け側の条件(供用開始日、CIP の GL 連携)は A2R を参照してください。

順 対象 理由
1 AP・経費、原価管理、Time and Labor PPM に取り込む原価の元データ
2 PPM 原価・請求・収益を確定し、資産明細を作る
3 FA PPM からの資産追加を受けて償却する
4 GL すべての仕訳が揃った後

全体の締め順序は R2R の期間締めを参照してください。

金額と勘定は架空の設計例です。原価をどのアプリケーションで会計するかは、取引ソースごとの設定で決まります(公式ガイドの Project Costs and Revenue Accounting Entries、Accounting Project Costs Externally を参照)。AP 起点の原価は、通常は AP の仕訳(借方:費用または CIP、貸方:買掛金)で会計され、PPM には同額がプロジェクト・タスク別の原価配分として記録されます。

PPM が会計する原価の例(人件費とバーデン)

局面 借方 貸方
タイムカードの原価(素原価 200,000 円) プロジェクト原価(人件費)200,000 人件費振替(相殺)200,000
バーデン(間接費 20%) プロジェクト原価(間接費)40,000 間接費配賦(相殺)40,000

請求と収益(税 10%)

局面 借方 貸方
収益が先:収益の認識 契約資産(未請求売掛金)500,000 売上高 500,000
収益が先:請求書 売掛金 550,000 契約資産 500,000/仮受消費税 50,000
請求が先:前受の請求書 売掛金 1,100,000 契約負債(前受収益)1,000,000/仮受消費税 100,000
請求が先:収益の認識 契約負債 1,000,000 売上高 1,000,000

資産化:CIP に溜まった原価を資産に振り替えます(借方:資産の取得原価、貸方:建設仮勘定)。仕訳の詳細は A2R の会計の流れを参照してください。

前提 内容
BU とビジネス機能 プロジェクトの BU に Project Accounting、契約に Customer Contract Management の機能を割り当てる。支出組織の検証は BU のオプション
プロジェクト種類・作業種類 請求可否(Billing Indicator)、バーデン、資産化オプションの既定を持つ
契約の設定 Manage Contract Types、Manage Invoice Methods、Manage Revenue Methods、Manage Billing Cycles、Manage Event Types
バーデン バーデン・スケジュールと構造(Additive/Precedence)
顧客・税 AR の顧客アカウント、取引税の設定(請求書は AR で税を計算)
人(HCM) タイムカードと原価単価の元になる担当者と配属

設計のポイントは、プロジェクトの BU と元帳・COA の関係、プロジェクトの原価と GL 勘定の対応(支出タイプと SLA の勘定ルール)、契約資産・契約負債の勘定です。詳細は プロジェクト構成 と 共通マスタデータの設計 を参照してください。

シナリオ 確認すること
ソース別の原価取込 AP・在庫・タイムカード・外部のそれぞれで、Import Costs が支出明細まで進む
エラーの再処理 Manage Unprocessed Costs で修正・再処理でき、変更の履歴が残る
タイムカードの訂正・削除 訂正の取引と取消、削除時の取消が原価に反映される
バーデン バーデン・スケジュールの変更後に Recalculate Burden Costs で再計算できる
請求から入金 契約 → 請求書 → AR の取引 → 入金・消込が通り、AR の残高と一致する
収益 収益方法どおりに認識され、契約資産・契約負債の残高が契約と合う
資産化 資産化可能の原価から資産明細ができ、FA に渡って資産になる
  • 取込の件数が多い場合は、ソースごとにスケジュールを分けて所要時間を測ります。取込後に Update Project Performance Data を実行すると、プロジェクト実績の報告データが更新されます。
  • 使うテーブルは PJC_ で始まるものです。PJC_TXN_XFACE_AUDIT_ALL(未処理取引の修正・削除の記録)は公式ガイドで確認できます。それ以外は、Tables and Views で名称と列を確認してから使ってください。
  • 照合は、原価(AP・在庫の金額と PPM の原価配分)、請求(PPM と AR)、収益(PPM と GL)の 3 方向で行います。
要件 標準で満たせること 足りないとき
外部の勤怠・工数 Time and Labor、ADFdi Load Interface File for Import で原価を取り込み、OIC で自動化
旧システムの原価 Import Costs のインタフェース、スプレッドシート 変換ロジック(OIC のルックアップ)
契約書の様式 契約のレイアウト・テンプレート(Manage Contract Layout Templates) BIP のレイアウト。請求書の様式は公式ドキュメントで確認
原価の訂正 Manage Project Costs、REST の Adjust Project Costs 画面の追加(VBS)
特殊な収益認識 収益方法、請求イベント、契約明細の分割 設計の見直しを先に検討

標準の請求方法・収益方法で表現できるかを先に検討し、独自の計算を外に持つのは最後にします。考え方は 標準機能とアドオンの考え方 を参照してください。

  • PPM の試験は 模擬テスト一覧 と Oracle University の試験ページで出題範囲を確認してください。AR の観点は AR 模擬テスト、AP の観点は AP 模擬テスト にもつながります。
  • 覚えること:原価の入口は Import Costs(ソース別に取込方法が違う)、処理の順序(導出 → 検証 → 計算 → 資金チェック → 会計イベント)、エラーは Manage Unprocessed Costs、バーデンはプロジェクト種類で有効化、請求方法と収益方法は別の設定。
  • 判断ポイント:収益と請求の時間差は契約資産・契約負債、資産化は資産明細を FA へ、締めは PPM が AP・原価・時間の後。

本サイトは学習目的で個人が作成した非公式の教材であり、Oracle Corporation およびその関連会社とは関係ありません。内容の正確性は保証しません。最新の仕様・試験範囲は必ず公式ドキュメントと Oracle University の情報で確認してください。

模擬テストの問題は公開されている出題範囲(Exam Topics)と公式ドキュメントをもとに独自に作成したもので、実際の試験問題ではありません。

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