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フォーム・ビジネスルール(Groovy)・承認・AI 予測

部品 役割 設計のポイント
Forms(フォーム) 行・列・POV(視点)・ページでデータを入力・表示する 行・列は必要最小限にし、無効な組合せは Valid Intersections(有効な組合せの定義)で除く
Composite Forms(複合フォーム) 複数のフォームを 1 つの画面にまとめる 関連するフォームを 1 画面で入力・表示したい場面
Dashboards(ダッシュボード) フォームやチャートを並べた画面 入力するフォームと、結果を見るフォームを並べる
Navigation Flows(ナビゲーション・フロー) ホーム画面のカードとクラスタの構成 ユーザーの役割ごとに入口を変える
Task Lists(タスクリスト) 入力・ルール実行・承認などの手順を順に案内する 締め日までの作業を担当者に示す

ビジネスルール(Calculation Manager と Groovy)

Section titled “ビジネスルール(Calculation Manager と Groovy)”

ルールは Calculation Manager で、プランタイプ(キューブ)ごとに作ります。実行方法は次のとおりです。

起動元 方法
フォーム フォームにルールを追加し、実行のタイミング(例:Run After Save)を設定する
ジョブ ルールを Jobs に登録して、手動またはスケジュールで実行する
外部の自動化 EPM Automate の runBusinessRule、REST のジョブ(jobType は RULES)
Groovy ルール 別のルールをジョブとして呼ぶ

公式チュートリアル(2025 年 10 月版)は、EPM Cloud Enterprise Service の Planning を前提にしています。作成には Service Administrator のアクセスが必要です。

  1. Calculation Manager で、対象のプランタイプ(例:OEP_FS)にルールを作る
  2. Designer を Edit Script、Script Type を Groovy Script にして、スクリプトを貼り付ける
  3. Validate and Deploy で検証・配置する
  4. フォームの設定でルールを追加し、Run After Save にして保存する

実行時プロンプト(RTP)は、スクリプトの先頭に /*RTPS: {editedMembers}*/ のように宣言し、$rtps.editedMembers で参照します。RTP を持つルールを検証するときは、有効なメンバーの値を入力しないと、検証が通りません。

編集された製品・期間だけを再計算する例(メンバー名は架空)
// フォームの Run After Save に関連付ける。編集されたセルの期間と製品を集める
Set<String> editedMembers = []
operation.grid.dataCellIterator({ DataCell cell -> cell.edited }, MemberNameType.ESSBASE_NAME).each { DataCell cell ->
editedMembers << cell.periodName << cell.getMemberName("Product")
}
if (editedMembers.size() == 0) {
println("編集されたセルはありません")
return
}
// 編集されたメンバーだけを FIX して、売上高を再計算する計算スクリプトを作る
String calcScript = """
FIX(${cscParams(operation.grid.pov, editedMembers)})
"Sales" = "Units" * "Price";
ENDFIX"""
println("実行ユーザー:$operation.user.fullName\n$calcScript")
return calcScript.toString()

最後に計算スクリプトの文字列を return すると、それがルールとして実行されます。実行ユーザーと生成されたスクリプトは、Jobs のログで確認できます。

公式チュートリアルでは、同じ計算を 3 つの方式で実装しています。

方式 仕組み 向く場面
計算スクリプトを return 生成した文字列を返す 計算だけを実行する最小の構成
ジョブの呼び出し operation.application.jobFactory でジョブを作り、executeJob で RTP 付きのルールを実行する 既存のルールを再利用する
インライン実行 cube.executeCalcScript で実行し、@RETURN の値を CalcScriptException の atReturnMessage で受ける 計算したセル数などを Groovy で後処理する

Groovy は、外部システムとの連携にも使えます(EDM のディメンションを Planning に取り込む公式チュートリアルがあります)。利用できる API は、Groovy Rules Java API Reference で確認してください。

承認(Approvals)は、入力から確定までを、組織の階層に沿って進める仕組みです。以下は一般的な仕様の整理です。状態名・操作名は Working with Planning で確認してください。

用語 内容
承認ユニット シナリオ・バージョン・エンティティ(必要に応じて補助のディメンション)の組合せ。1 つの単位として所有者を持つ
承認階層 エンティティの親子関係に沿った決裁のライン。下位の入力者から上位の承認者へ進む
操作 昇格(Promote)、却下(Reject)、サインオフ(Sign Off)
所有者 現在その承認ユニットを担当する人。進行中は所有者が入力する

流れは、管理者が対象のシナリオ・バージョンと階層を設定 → 部門が入力して昇格 → 上位が確認し、問題があれば却下 → 最上位がサインオフして確定です。稟議の決裁ラインとエンティティ階層が違うと、運用が複雑になります。決裁ラインに合わせて階層を設計します。

  • ロールは Service Administrator、Power User、User、Viewer の 4 つです。入力とルール実行が User、参照だけが Viewer です。Power User の範囲は公式で確認してください
  • アクセス権限は、メンバー(読み取り・書き込み・なし)と、フォーム・ルールなどの成果物に付けます。個人ではなくグループに付けると、異動に強くなります

Oracle Smart View for Office は、Excel などの Office から Planning に接続するアドインです。フォームを開いて入力・保存し、アドホック分析で任意の切り口を確認し、ルールを実行できます。Fusion GL の残高キューブにも Smart View で接続しますが、接続先と用途が異なります(財務レポート)。

Oracle Help Center の「EPM Features with AI」と、IPM の説明(About IPM)で確認できた機能です。リリース番号は、一覧に載っている提供時期です。

機能 内容 リリース
Predictive Planning 予測の機能群。詳細は Working with Planning で確認 16.12
Auto Predict 管理者が過去データに基づく予測定義を作り、実行するジョブをスケジュールする。予測精度を高める 20.08
Advanced Predictions 機械学習のアルゴリズムで予測を生成し、精度を高める 25.08
IPM Insights 財務パターン認識で分析の時間を減らし、計画担当者が評価・対応できるインサイトを示す 21.11
Bring Your Own ML 学習済みの機械学習モデルをインポートし、ビジネスユーザーが what-if 分析を行う 21.11
Predictive Cash Forecasting Cash Forecasting のビジネスプロセス 24.04

そのほか、Detailed Reports for Auto Predict Predictions(20.12)、Advanced Auto Predict Options(22.09)、Monte Carlo Simulations(15.08)が一覧にあります。プラットフォーム共通の機能として、Summarizing Insights with Generative AI(25.04)と、Generating Insights and Predictions for Dynamic Calc Members(25.05)も挙がっています。

  • EPM Automate には autoPredict コマンドがあります(ガイドの記載では Hybrid Essbase が有効な場合に使います)
  • IPM Insights は Planning のほか、FCC、Tax Reporting、Enterprise Profitability and Cost Management にも提供されます
  • この一覧で Planning の最新のリリース番号は 25.08 です(2026 年 10 月に確認)。新しい機能は What’s New で確認してください

落とし穴とベストプラクティス

Section titled “落とし穴とベストプラクティス”
  • Groovy は 1 本を巨大にせず、役割ごとに分けてレビューします
  • 予測は、まず Auto Predict で基準値を作り、現場が補正する運用から始めます
  • 対応する試験と分野:EPM Planning 模擬テスト の「フォーム・ダッシュボード・Smart View」「ビジネスルール」「承認とセキュリティ」「予測と AI」
  • Groovy ルールの作成手順(Edit Script、Groovy Script、Validate and Deploy、Run After Save)と、RTP の書き方(/*RTPS: {名前}*/ と $rtps.名前)
  • 編集されたセルだけを計算する定石(dataCellIterator の cell.edited)と、3 つの実行方式の違い
  • 承認ユニットの構成(シナリオ・バージョン・エンティティ)と、昇格・却下・サインオフの流れ
  • Auto Predict(予測定義とジョブ)、IPM Insights(財務パターン認識)、Advanced Predictions(機械学習)、Bring Your Own ML(学習済みモデル)の違い

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