コンテンツにスキップ

引当(GOP)・出荷・返品

OM は、約束・引当・出荷を自分では実行しません。オーケストレーション・プロセスのステップから各アプリケーションへ依頼し、応答を待って次へ進みます(オーケストレーション)。

在庫から出荷する明細の流れ(ShipOrderGenericProcess の前半。サービス名で表記)
Create Scheduling … GOP が出荷元・出荷予定日を決める(約束)
Create Inventory Reservation … 在庫を引当(予約)し、他の受注に使わせない
Create Shipping … Inventory Management に出荷依頼を送る
Wait for Shipment … 出荷確認(出荷通知)を待つ

出荷元は**在庫組織(倉庫・工場)**です。GOP が出荷元を選び、Inventory Management が出荷します。OM がどの組織の品目属性で判定するかは、BU ごとの品目検証組織で決まります(受注管理の全体像)。

マスタ・設定 内容 設定場所・UI
品目 Reservable(引当可能)、User Item Type(ATO・PTO モデルの区分)など Product Management の Manage Items
出荷方法・カレンダー 輸送日数、稼働日・休日 Manage Carriers、カレンダーの設定
作業定義 製造で供給する場合(make)に使う。GOP への収集が必要 製造(作業定義・品目構成・工程)
ATP ルール・ソーシングルール・割当セット 約束の設定データ Global Order Promising 作業領域
ステージング保管場所・出荷パラメータ ピック・出荷の既定値 Manage Shipping Parameters(受入と出荷・ロット/シリアル管理)
構成モデル ATO・PTO モデルの構造・ルール・UI Configurator Models 作業領域

作成順序は、品目・在庫組織・出荷方法・カレンダー・作業定義 → Collect Planning Data → ATP ルール・ソーシングルール・割当セット → OM のオーケストレーション、です(手順は「設定・実装の手順」を参照)。

段階 連携先 流れるデータ 仕組み
約束 GOP 要求日・倉庫・品目・顧客・出荷方法 → 出荷元・予定日 Create Scheduling。収集済みの計画データを使う
引当 Inventory Management 引当(予約) Create Inventory Reservation、INV_RESERVATIONS
出荷 Inventory Management 出荷依頼 → 出荷通知(shipment advice) Create Shipping → Wait for Shipment
返品 Receiving、AR 返品の受入、クレジットメモ ReturnOrderGenericProcess、Import AutoInvoice
原価・会計 原価管理 出荷の在庫取引 → 売上原価 原価計算と補助元帳会計(OM は仕訳を作らない)

Global Order Promising(GOP)による約束

Section titled “Global Order Promising(GOP)による約束”

GOP は、受注を要求日までに充足するため、仕入先・工場・物流センター・倉庫を含むサプライチェーン全体の供給を考慮するアプリケーションです。OM が可用性の確認、またはスケジュールと引当を依頼すると、GOP は作業オーダー・転送オーダー・購買オーダーなどの供給元を探し、充足元と日付(例:Promised Arrival Date)を返します。

機能 内容
ATP / CTP ATP は既存の供給(手持・在途・Supply Planning の計画供給)で約束する。CTP はまだない供給を作る前提で約束する
ソーシング 顧客・ゾーン・カテゴリ・品目・需要クラス別の優先度で、充足場所と輸送モードを選ぶ
スケジュールと引当 可用性の確認だけ、またはスケジュールして引当まで行う
代替と分割 類似品目への置換、場所・時期・代替品目による明細の分割(OM の Split or Substitute Fulfillment Lines で制御)
コスト最適化 profitable-to-promise を有効にすると、製造の部品・資源のコストを考慮する

設定は Global Order Promising 作業領域(ソーシング、ATP ルール、割当セット)で行います。OM の Check Availability で、ソーシングの判断を再確認したり what-if を試したりできます。

ルール 答える問い 内容
割当セット(Assignment Set) どのソーシングルールを使うか 品目・顧客・組織・カテゴリ・地域などのレベルにソーシングルールを割り当てる
ソーシングルール(Sourcing Rule) どの供給元を使うか 仕入先・工場・倉庫・物流センター。サプライチェーンの全体または一部を使う
ATP ルール(ATP Rule) 何を検索するか リードタイムだけ、サプライチェーン全体、一部、または何も検索しない。輸送・製造のリードタイムやカレンダーを使える
配分ルール(Allocation Rule) 手元の供給を優先付けするか 顧客・地域などの基準で供給を優先付けし、数・割合・比率で配分する

公式の説明を整理した評価の流れです。

  1. OM が明細の情報(要求日、倉庫、品目、顧客、出荷方法)を GOP に送ります。
  2. GOP が、プロファイル・オプション MSP_DEFAULT_ASSIGNMENT_SET(Order Promising Sourcing Assignment Set)で指定された割当セットを選びます。
  3. 割当レベルを最も詳細なものからグローバルまで順に評価し、最初に一致した割当を使います。
  4. ソーシングルールで供給元(出荷元)を決めます。
  5. 品目と組織から ATP ルールを選びます。1 つの品目に使われる ATP ルールは 1 つで、複数が該当する場合は最も具体的な割当が使われます(割当セットの Assignment Basis 属性が関わります)。特定できないと ATP rule cannot be determined - No data was retrieved を返します。
  6. ATP ルールの約束モードで可用性を計算します。
  7. 倉庫、出荷予定日(Scheduled Ship Date)、可用性のメッセージを OM に返します。

たとえば、工場で製造に 5 日、倉庫までの輸送に 3 日かかる品目を 10 月 1 日に要求した場合、Lead Time で計算すると到着予定は 8 日後の 10 月 9 日です(休業日などのカレンダーは考慮しない単純な例)。

モード 約束の方法 OM に返る状態(公式の表)
Supply Chain Search 手持在庫などの収集済みの供給と、明細の需要を突き合わせる。Collect Planning Data の定期実行が前提 In Stock / Out of Stock / Low Inventory
Lead Time 製造・輸送・合計のリードタイムで可用性と出荷予定日を決める Out of Stock
Infinite Availability 供給を調べず、要求日どおりに約束する(カレンダーと、到着日の要求なら輸送リードタイムは考慮する) In Stock
  • ねじのように単価が低く供給がほぼ常にある品目は Infinite Availability、リードタイムで十分な品目は Lead Time、在庫と供給を見て約束したい品目は Supply Chain Search、のように使い分けます。
  • 可用性の確認結果(Estimate Order Availability)は、Supply Chain Search と Lead Time では On Time または Delay of x days です。Lead Time では、計算したリードタイムがプロファイル・オプション MSP_GOP_HORIZON_DAYS の値を超えると Cannot fulfill になります。Infinite Availability は常に On Time です。
  • 「Capable to Promise」という名前の約束モードはありません。構成品目の部品や資源まで検索する設定は、Supply Chain Search のオプションで行います(公式の Promising Modes for ATP Rules)。
  • 約束が必要な品目は、いずれかの ATP ルールに割り当てておきます。

計画データの収集(Collect Planning Data)

Section titled “計画データの収集(Collect Planning Data)”

Supply Chain Search は、収集した計画データ(品目・組織・供給・需要・カレンダー・出荷方法・作業定義など)を使います。スケジュール済プロセス Collect Planning Data で収集し、品目や構成を変えたら再収集します。

収集が不足すると 起きること
Shipping Methods(Manage Carriers で設定した出荷方法) 輸送時間が 0 日として扱われ、到着予定日が早く出る
Calendars 拠点の稼働日・休日が考慮されない
Work Definitions make の流れで、GOP が製造の推奨を返さず、供給オーダーも作られない
品目の作成・変更 再収集しないと、品目や倉庫を受注で選べない

26B の What’s New には、収集まわりの Redwood ページが多数挙がっています(Collect Planning Data、Load Planning Data from Flat Files、Manage Planning Source Systems、Manage Planning Data Security、Manage Planning Attributes を新しい UX で操作)。26B 時点の情報です。

  • ソーシングルールは供給元(仕入先・工場・倉庫・物流センター)の優先付けを定義し、割当セットが「どの品目・顧客・組織・カテゴリ・地域に、どのソーシングルールを使うか」を決めます。割当レベルの優先度は、公式の Set Your Assignment Levels で調整できます。
  • 既定の割当セットは、Manage Administrator Profile Values でアプリケーション Global Order Promising のプロファイル・オプション MSP_DEFAULT_ASSIGNMENT_SET に、サイト・レベルで指定します。ソーシングの割当に使うカタログは MSC_SRC_ASSIGNMENT_CATALOG です。設定後は Order Promising サーバーのリフレッシュが必要です(公式の Refresh the Global Order Promising Server)。
  • ドロップシップでは、GOP がソーシングルール・仕入先カレンダー・能力から仕入先と仕入先サイトを選びます。バック・ツー・バックでは、GOP が供給(購買・製造・移動)を出荷まで受注に予約します。GOP をバック・ツー・バック用に構成する手順は、公式の How You Configure Global Order Promising to Support Back-to-Back Fulfillment を参照してください(オーケストレーション)。
  • オーケストレーションのステップ Create Reservation(サービス Create Inventory Reservation)が Inventory Management に依頼し、在庫を予約します。引当された在庫は他の受注に使われません。
  • 引当できるかは、品目の Reservable(品目検証組織の値で判定。受注管理の全体像)と、引当可能数量(引当可能な手持数量 − ペンディング取引 − 引当)で決まります。資材ステータスで受注のピックを禁止している在庫や、期限切れのロットは引当できません(在庫取引)。
  • 引当は INV_RESERVATIONS に保持されます。受注の引当は DEMAND_SOURCE_TYPE_ID = 2(OM の事前定義値)で、SOURCE_FULFILLMENT_LINE_ID がフルフィルメント明細の ID です。バック・ツー・バックの引当は BACK_TO_BACK_FLAG で区別できます。
  • 25D の What’s New では、Redwood: Prioritize Order Lines for Reservations and Simplify the Integration(引当に失敗した明細の優先付けと連携の簡素化)が 25D から既定で有効になった(オプトイン不要)と説明されています。

出荷(ピックから出荷確認まで)

Section titled “出荷(ピックから出荷確認まで)”

出荷は Inventory Management の機能です。公式の How the Reserve, Pick, and Confirm Shipments Process Works(26C)の流れを整理します。詳細な画面操作は 受入と出荷・ロット/シリアル管理 で扱います。

# ステップ 画面・設定 ポイント
1 出荷依頼の受信 OM の Create Shipping 明細は出荷待ち(Awaiting Shipping)。OM は Wait for Shipment で待つ
2 ピック・ウェーブの作成 Create Pick Wave Autoconfirm Pick、Release Sequence Rule、Pick Slip Grouping Rule(既定は Manage Shipping Parameters)。ステージング保管場所は OM または Manage Shipping Parameters で指定し、1 ピック・ウェーブに 1 つだけ
3 在庫の割当とピック・スリップ Confirm Pick Slip ピック規則(Inventory picking rules)で割り当てる。割当はピック・スリップの印刷前に完了する。Autoconfirm Pick なら自動
4 ピック確認 Confirm Pick Slip Autoconfirm Picks、または組織パラメータ Pick Confirmation Required を外すと、ピック時に確認される。資材は保管場所からステージング保管場所へ移る
5 出荷確認 Manage Shipments または Edit Shipment の Ship Confirm 必要に応じて梱包した後に実行する。下記の要件を満たす
6 出荷通知 Inventory Management → OM shipment advice が OM に送られ、Wait for Shipment が完了して請求のステップへ進む

出荷確認(Ship Confirm)の要件です。

  • 出荷確認ルール(Ship Confirm Rule)を選択するか、出荷確認オプションを指定する
  • 出荷の例外(shipping exceptions)を解決する
  • ロット・シリアル管理の品目は、番号を記録する
  • すべての出荷明細をピック済みにする

出荷は、ピックした数量が Shipped として記録されて初めて完了します。出荷確認で在庫の払出取引が作られ、原価管理で売上原価の対象になります(粗利分析と原価の会計連携)。出荷明細のステータスには Backordered や Staged などもあります。部分出荷とバックオーダーの扱いは、公式ドキュメントで確認してください。

外部の倉庫システム(WMS・3PL)に出荷を任せる場合は、OM の外部フルフィルメント連携(コネクタ・ルーティング・ルール)で出荷依頼を送り、応答(出荷完了)を受け取ります(オーケストレーション、倉庫オペレーション)。

返品は、RMA(Return Material Authorization:返品オーダー)として OM で受け付け、受入と AR のクレジットメモまでを 1 つのプロセスで進めます。

  1. 受付:顧客の依頼を受け、受注管理者が元の受注に基づいて返品オーダーを作成します。公式の RMA の説明では、元の受注はクローズ済みまたは一部クローズ済みです。
  2. プロセス:返品明細は割当ルールで ReturnOrderGenericProcess に割り当てます。このプロセスは返品受入と請求(クレジットメモ)を含みます(オーケストレーション)。
  3. 受入:Receiving に RMA の記録が作られ、受入担当が RMA 番号で受入通知(receiving advice)を作成します。品質チームが検査し、在庫管理者が保管場所へ格納します。受入の確認は OM に伝わり、返品明細のステータスは Awaiting Receiving から Awaiting Billing に進みます。
  4. 処置:公式の例では、検査の結果で処置が分かれ、不合格の品は修理または廃棄(salvage)とし、クレジットメモを顧客に送ります。
  5. クレジット:返品明細は AR に取引タイプ Credit Memo の請求明細として渡り、Import AutoInvoice でクレジットメモが作られます。結果は Notify Feeder System of Receivables Transactions で OM に返ります(AR の請求)。

設計の要点です。

  • 取引タイプ:返品明細は必ず Credit Memo を使い、変更しません。出荷明細の Invoice は拡張で変更できます。パラメータ Validate Transaction Type’s Sign Against Amount で、取引タイプと金額の符号の整合を検証できます。
  • 価格と手数料:Pricing の料金定義には、再入庫手数料(restocking fee)のような料金の例があります。返品の価格設定の扱いは、公式ドキュメントで確認してください(価格設定)。
  • 検査までの隔離:品質保留は、在庫の資材ステータスで制御できます(在庫取引)。
  • 会計:OM 自体は会計仕訳を作りません。売上の取消は AR のクレジットメモ、在庫の戻しと原価は受入と原価管理で処理されます(O2C の E2E)。

返品の作成画面の詳細(返品理由、元の受注の参照、返品先の保管場所など)は、リリースにより異なるため公式ドキュメントで確認してください。

Configure-to-Order と Configurator モデル

Section titled “Configure-to-Order と Configurator モデル”

Configure-to-Order(CTO)は、顧客が選んだオプションの組合せ(構成)で受注し、構成に応じて供給する流れです。品目は Product Management で、ATO(Assemble-to-Order:受注後に組み立てる)モデルまたは PTO(Pick-to-Order:構成部品をそろえて出荷する)モデルとして定義します(品目属性 User Item Type)。

  • 構成は、Configurator Models で作ったモデルの画面で選びます。受注では、構成品目(モデルとオプション)が親子の明細になります(受注入力・受注インポート)。
  • GOP は構成品目の可用性も約束します。製造で供給する場合(make)は、作業定義を収集しておかないと供給オーダーが作られません。
  • 26B の What’s New には、構成品目(Configured Item)とその構造を管理する Redwood ページ(Redwood: Manage Configured Items and Review Their Structures、オプトイン)と、AI Agent: Configuration Advisor が挙がっています。26B 時点の情報です。

Configurator モデルのライフサイクル

Section titled “Configurator モデルのライフサイクル”

Configurator Models 作業領域(職務ロール Product Configurator Manager)で、公式の Create and Maintain Configurator Models(26C)の順に作業します。

段階 画面・タスク 要点
取込 Tasks > Manage Snapshots > Actions > Import Model Item(スケジュール済プロセス Import Product Model Item) 品目の User Item Type が ATO または PTO のモデルで、主(primary)構造があること。オプションの子だけが取り込まれ、必須の子はスキップされる。スナップショットとベースライン・モデルができ、ベースラインは変更できない
ワークスペース Tasks > Manage Workspaces > Actions > Create 名前と有効開始日(未来の日付。リリースまで変更可)を指定。ステータスは In Development。Workspace Participants でモデルを参加者として追加する
編集 Edit Configurator Model Structure、Rules、User Interfaces、Test Model の各タブ
テスト Test Model リリース前に必ず実施する。Get Rule Explanations でルールの影響を確認できる
リリース Workspace ページの Release スケジュール済プロセスが新しい番号付きバージョンを作り、有効開始日が来ると本番がそのバージョンを使う。有効開始日の前なら Unrelease できる
保守 PM の変更を反映 スナップショットをリフレッシュして Modified にし、更新済みスナップショットをワークスペースに参加者として追加、モデルの行で Actions > Add Updated Item Snapshots for Models を実行してリリースする
  • 既定では、有効開始日の 1 日より前にはリリースできません。この上限は QP_WS_RELEASE_THRESHOLD(設定タスク Manage Pricing Parameters)で変更できます(26B のガイドによる)。事前確認には、Release > Generate Prerelease Report(スケジュール済プロセス Workspace Prerelease Report)を使います。
  • Product Management から取り込んだ品目の属性は、Configurator では変更できません。Product Management で変更してから、スナップショットをリフレッシュします。

構造・ルール・ユーザー・インターフェース

Section titled “構造・ルール・ユーザー・インターフェース”
  • 構造(Structure):Product Management の構造(モデル品目、オプション・クラス、標準品目)に、Configurator で補足構造を足せます。補足構造には、オプションの機能とオプション、整数・小数・ブール値・テキストの機能、コネクタを置けます。
  • ルール(Rules):ルール・エディタで、**ステートメント・ルール(Statement Rules)**を Constraint Definition Language(CDL)で記述します。ルールは Oracle ACT(Advanced Constraint Technology)で解かれ、ユーザー・インターフェースの要素の表示・非表示にも使えます。例:「ラグジュアリー・パッケージを選んだら、8-Way パワー・シートなどを自動選択する」。拡張ルール(Extension Rules)もあります。
  • ユーザー・インターフェース(User Interfaces):既定の UI、構造から生成される UI、複数チャネル向けの UI があります。WYSIWYG エディタで、テンプレート・ページ・ナビゲーション・スタイルを変更し、画像を使った選択やコンフィギュレーションの可視化もできます。構造を変えたら、UI を構造と同期します。
  • 価格:構成品目の価格は Pricing と連携します(公式の Integrate 章の Pricing with Configurator。26B では Redwood: Do More Pricing Setups for Configured Item’s Components も挙がっています)。
  1. 前提の準備:品目・在庫組織・カレンダー・作業定義・出荷方法(Manage Carriers)を設定します。
  2. データ収集:Collect Planning Data で GOP に計画データを取り込みます。品目や構成を変更したら再収集します。
  3. ATP ルール:Manage ATP Rules でルールを作成し、品目・組織・カテゴリなどに割り当てます。約束が必要な品目は漏れなく割り当てます。
  4. ソーシング:Manage Sourcing Rules でソーシングルールを作成し、割当セットに割り当てます。
  5. プロファイル:Manage Administrator Profile Values で MSP_DEFAULT_ASSIGNMENT_SET を設定し、Order Promising サーバーをリフレッシュします。
  6. OM との接続:Create Scheduling を含むオーケストレーション・プロセス(ShipOrderGenericProcess など)が割り当てられていることを確認します。
  7. 出荷:Manage Shipping Parameters、ステージング保管場所、ピック規則、出荷確認ルールを設定します。
  8. 返品:返品用の明細に ReturnOrderGenericProcess が割り当たるよう、割当ルールを設定します。
  9. 構成モデル(CTO の場合):Configurator Models で品目を取り込み、ワークスペースで編集・テスト・リリースします。
  10. 統合テスト:受注 → 約束 → 引当 → 出荷確認 → 請求 → 返品 → クレジットメモまでを通します。部分出荷・取消・変更のケースも含めます。

受注番号から、その受注の引当を確認する SQL です。公式の Use SQL to Query Order Management Data の引当照会を、受注番号で絞り込む形にしたものです(BI Publisher のデータモデル用、データソース ApplicationDB_FSCM)。

受注番号から引当を確認する(例)
SELECT iop.organization_code AS org,
ir.reservation_id,
dfa.source_order_number,
dfa.fulfill_line_number,
esi.item_number,
ir.reservation_quantity,
ir.back_to_back_flag,
ir.staged_flag,
ir.creation_date
FROM inv_reservations ir
JOIN inv_org_parameters iop ON iop.organization_id = ir.organization_id
JOIN egp_system_items_b esi ON esi.inventory_item_id = ir.inventory_item_id
AND esi.organization_id = ir.organization_id
JOIN doo_fulfill_lines_all dfa ON dfa.fulfill_line_id = ir.source_fulfillment_line_id
AND dfa.inventory_item_id = ir.inventory_item_id
WHERE ir.demand_source_type_id = 2 -- 2 = 販売オーダー(OM の事前定義値)
AND dfa.source_order_number = :P_ORDER_NUMBER
ORDER BY dfa.fulfill_line_number

実務での拡張ポイントです。

  • 引当されない明細の調査:この SQL に LEFT JOIN を使い、引当のない明細も表示して、品目の Reservable・資材ステータス・手持数量を確認します。
  • 部分出荷:フルフィルメント明細が分割されるため、fulfill_line_number ごとに確認します。
  • 日次の確認:停止した受注の検出(オーケストレーション の SQL)と組み合わせ、BI Publisher のレポートにして運用します(BI Publisher の SQL 実践)。
要件の例 まず検討する標準機能 それでも足りない場合
倉庫・顧客別の納期回答 ソーシングルール・割当セット・ATP ルール 配分ルール、外部の計画システムとの連携(OIC)
倉庫での出荷作業 Inventory Management のピック・出荷確認 外部 WMS との連携(外部フルフィルメント連携)
納品書・出荷書類 標準の出荷書類 BI Publisher で自社様式の帳票
返品の受付と受入 ReturnOrderGenericProcess 返品理由や承認の拡張(ビジネスルール、Order Management Extensions)
構成の入力チェック Configurator のステートメント・ルール 受注側のビジネスルール、拡張

落とし穴とベストプラクティス

Section titled “落とし穴とベストプラクティス”
  • ATP ルールは、品目カテゴリや組織の単位で割り当て、例外だけを品目単位で上書きすると管理しやすくなります(最も具体的な割当が使われるため)。
  • 割当セットは増やしすぎず、割当レベルの優先度を設計書に書きます。
  • ピック・ウェーブの設定は、Manage Shipping Parameters の既定を標準化し、個別の指定を減らします。
  • 出荷・返品・取消・部分出荷・バックオーダーを含めた E2E テストを作ります。Configurator のモデルは、有効開始日とリリースの手順をカットオーバー計画に入れます。

機能の有無や対応範囲は、公式ドキュメントで確認してください。

  • カレンダー:祝日・お盆・年末年始などの休業日を稼働日カレンダーに反映し、GOP に収集します。
  • 納期回答の粒度:出荷予定日と到着予定日のどちらを顧客に回答するか、運送会社・サービスレベル別の輸送日数を出荷方法にどう持たせるかを決めます。
  • 売上計上のタイミング:出荷基準か着荷・検収基準かで、AR・収益管理の設定が変わります(受注管理の全体像)。
  • 返品とクレジットメモ:返品時の請求書様式やインボイス制度での返品時の書類の扱いは、AR と税の側で確認します(AR の請求、税)。

主要テーブル・プロファイル・パラメータ

Section titled “主要テーブル・プロファイル・パラメータ”
種類 名前 内容
テーブル INV_RESERVATIONS 引当。SOURCE_FULFILLMENT_LINE_ID、DEMAND_SOURCE_TYPE_ID(受注は 2)、BACK_TO_BACK_FLAG、STAGED_FLAG
テーブル DOO_FULFILL_LINES_ALL フルフィルメント明細。引当・出荷の対象
プロファイル MSP_DEFAULT_ASSIGNMENT_SET GOP の既定の割当セット
プロファイル MSC_SRC_ASSIGNMENT_CATALOG ソーシングの割当に使うカタログ
プロファイル MSP_GOP_HORIZON_DAYS Lead Time で、リードタイムがこの値を超えると Cannot fulfill
パラメータ QP_WS_RELEASE_THRESHOLD、ORA_QP_RULE_RECOMP_DAYS_PAST Configurator のリリース可能な時期の上限、過去バージョンの再コンパイル日数(Manage Pricing Parameters)
名前 用途
Collect Planning Data GOP 用の計画データ収集
Import Product Model Item、Workspace Prerelease Report Configurator のモデル取込、リリース前の確認
Import AutoInvoice、Notify Feeder System of Receivables Transactions 請求書・クレジットメモの作成と OM への通知
Manage ATP Rules、Manage Sourcing Rules、Manage Administrator Profile Values GOP のルールとプロファイルの設定
Manage Carriers、Manage Shipping Parameters 出荷方法、出荷パラメータ
Create Pick Wave、Confirm Pick Slip、Manage Shipments 出荷作業
  • 対応する試験:受注 模擬テスト の「Configure-to-Order の実装」「Configurator モデリングの実装」「高度なサプライチェーン・フルフィルメント手法の実装」「受注管理とフルフィルメントの実装」
  • GOP の 4 種類のルール(割当セット・ソーシングルール・ATP ルール・配分ルール)と、評価の順序
  • 約束モード 3 種(Supply Chain Search・Lead Time・Infinite Availability)の違い。「Capable to Promise」という約束モードはない
  • 収集が必要なデータ(出荷方法 → 輸送日数、作業定義 → make、カレンダー)と、品目変更後の再収集
  • MSP_DEFAULT_ASSIGNMENT_SET と、サーバーのリフレッシュ
  • 出荷確認の流れ(ピック確認 → Ship Confirm → shipment advice)と要件、ステージング保管場所は 1 ピック・ウェーブに 1 つ
  • 返品は ReturnOrderGenericProcess と Credit Memo(固定)、RMA 明細のステータス(Awaiting Receiving → Awaiting Billing)
  • Configurator のライフサイクル(取込 → ワークスペース → 編集 → テスト → リリース)、ベースラインは変更不可、必須の子は取り込まれない、ステートメント・ルール(CDL)

本サイトは学習目的で個人が作成した非公式の教材であり、Oracle Corporation およびその関連会社とは関係ありません。内容の正確性は保証しません。最新の仕様・試験範囲は必ず公式ドキュメントと Oracle University の情報で確認してください。

模擬テストの問題は公開されている出題範囲(Exam Topics)と公式ドキュメントをもとに独自に作成したもので、実際の試験問題ではありません。

Oracle、Java、MySQL は Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。その他の製品名・会社名は各社の商標です。

© 2026 Fusion ERP 実装ラボ