コンテンツにスキップ

OTBI 演習:分析とダッシュボードを作る

  • サブジェクト領域のフォルダ(ファクト・ディメンション・共通)と粒度を確認し、使う列を選べる
  • 分析にフィルタ、計算式(CASE 式)、グラフ、条件付き書式を設定できる
  • フィルタの is prompted と保護(Protect Filter)の役割を説明し、ダッシュボード・プロンプトと分析をつなげる
  • 複数の分析とプロンプトを 1 つのダッシュボードにまとめ、保存先と公開範囲を決められる
  • 環境がなくても、サンプルデータの手計算で、分析の結果と画面構成を説明できる

OTBI の仕組みは OTBI(サブジェクト領域・分析・ダッシュボード) を、ツールの選び方は レポーティングツールの全体像と使い分け を参照してください。

前提・準備(Fusion 環境あり/なし)

Section titled “前提・準備(Fusion 環境あり/なし)”

サンプル商事株式会社(JP01 営業単位、JP02 営業単位)の AP マネージャーは、月次の締めの前に、次の 3 点を確認したいと考えています。

  1. 仕入先ごとに、未払残高がいくらあるか
  2. 支払期日別に見て、期日を過ぎたもの・近いものがどれだけあるか
  3. 期日を過ぎている請求書は、どの仕入先の何日超過か

営業単位や期日の範囲を切り替えながら、1 つの画面で見られるようにします。

公式ドキュメントでは、このサブジェクト領域で答えられる業務上の問いとして、次のようなものが挙げられています(要約)。

  • 特定の期間について、仕入先別の未払請求書の合計はいくらか
  • 仕入先別に、未消込のクレジットの合計はいくらか
  • 支払が遅れた場合に失う割引はいくらか
  • 承認や検証が済んでいない請求書のうち、支払遅延のリスクがあるものはどれか

この演習は 1 つ目の問いが中心です。残りは発展課題で扱います。

公式で確認できるサブジェクト領域の情報(25D)

Section titled “公式で確認できるサブジェクト領域の情報(25D)”
項目 内容
サブジェクト領域 Payables Invoices - Installments Real Time
粒度 請求書の支払予定(AP_PAYMENT_SCHEDULES_ALL)の 1 行
時間ディメンション 請求書日付(Invoice Date)に結び付く
ファクト・フォルダ Invoices Installment Amounts(Unpaid Amount、Gross Amount、Discount Available など)
ディメンション・フォルダ Invoices Installments Details(Due Date などの支払予定の属性、Bank Account Number など)
必要な職務ロール Payables Invoice Transaction Analysis Duty(または Payables to Ledger Reconciliation Transaction Analysis Duty)
事前定義のジョブロール(例) Accounts Payable Manager、Accounts Payable Specialist、Accounts Payable Supervisor、Accounts Payable Invoice Supervisor、Financial Analyst、General Accountant、General Accounting Manager

営業単位・仕入先・請求書番号などの列があるフォルダ名と列名は、このページでは確認できていません。実機では、Subject Areas ペインで探してください。

  • 上の職務ロールを含むジョブロールのユーザー。分析やダッシュボードを作成するための BI の作成者向けの権限も必要です(必要なロールは、環境のセキュリティ管理者に確認してください)
  • /Shared/Custom/Financials/Payables フォルダへの書込権限(フォルダがなければ、ステップ 1 で作ります)
  • 未払の請求書があるテスト環境。複数の仕入先、複数の営業単位、期日が過去のものと未来のものが混ざったデータがあるのが理想です。なければ FBDI 演習:AP 請求書を一括取込する で、テスト用の請求書を登録します
  • 本番環境では行わず、テスト環境を使います

次の 3 つで、実機と同じ理解を目指します。

  1. 下の「画面構成」と「手順」を読み、各画面で何を選び、何が表示されるかを追う
  2. 「机上演習」のサンプルデータで、分析の結果を手計算する
  3. 設計表(プロンプトとフィルタの対応)を作り、解答例と比べる

実機を見なくても手順が読めるよう、画面の部品を先にまとめます。ここに出る英語名は、OTBI の分析エディタとダッシュボード・ビルダーの標準的な画面の名前です。

分析エディタ(Classic Home で Create > Analysis)

Section titled “分析エディタ(Classic Home で Create > Analysis)”
領域 位置 役割
Criteria タブ 上部のタブ 列とフィルタを決める。最初に作業する場所
Subject Areas ペイン 左 サブジェクト領域のフォルダと列。列を Selected Columns へドラッグする
Selected Columns ペイン 右上 分析に出す列。列ごとのメニューで、書式・計算式(Edit Formula)・並べ替え・フィルタを設定する
Filters ペイン 右下 絞り込み条件。条件が複数あると既定で AND。保護(Protect Filter)や SQL への変換もここで行う
Results タブ 上部のタブ 結果を、表・ピボット表・グラフなどのビューで確認・編集する
Prompts タブ 上部のタブ 分析の中に置くプロンプト(列プロンプト)を作る。この演習では使わない
Advanced タブ 上部のタブ 分析が発行する論理 SQL を確認する。列名の確認にも使う

ダッシュボード・ビルダー(Create > Dashboard)

Section titled “ダッシュボード・ビルダー(Create > Dashboard)”
領域 位置 役割
Dashboard Objects ペイン 左上 列(Column)、セクション(Section)、テキストなどの部品
Catalog ペイン 左下 保存済みの分析・プロンプト・レポート。ページへドラッグする
ページ領域 右 列とセクションで構成するレイアウト。ページを追加して複数ページにできる

この演習で完成させるダッシュボードの構成は次のとおりです。

完成イメージ(ダッシュボード「AP 未払残高」)
ページ 1「未払残高」
上段:ダッシュボード・プロンプト(営業単位/期日(開始)/期日(終了)/仕入先)
中段:分析 A「仕入先別 未払残高」(表とグラフ)
下段:分析 B「期日区分別 未払残高」(表とグラフ)
ページ 2「期日超過」
上段:同じダッシュボード・プロンプト
中段:分析 C「期日超過の明細」(表。超過日数が大きい行を赤く表示)

ステップ 1 サブジェクト領域と粒度を確認する

Section titled “ステップ 1 サブジェクト領域と粒度を確認する”
  1. Classic Home(https://<your-pod>.fa.<region>.oraclecloud.com/analytics)を開きます。Fusion の画面からは、ナビゲータ > Tools > Reports and Analytics の Browse Catalog から開けます
  2. カタログで Shared Folders > Custom を開き、Financials フォルダの下に Payables フォルダを作ります(どちらも、なければ作成します)。Catalog の画面で、親のフォルダを選んで New から Folder を選びます
  3. Create > Analysis を選び、サブジェクト領域 Payables Invoices - Installments Real Time を選びます
  4. Subject Areas ペインのフォルダを展開し、次を確認します
    • Invoices Installment Amounts(ファクト・フォルダ):Unpaid Amount、Gross Amount、Discount Available など
    • Invoices Installments Details(ディメンション・フォルダ):Due Date など
    • 営業単位・仕入先・請求書番号の列があるフォルダ(名前は環境で確認します)
    • Time(共通フォルダ)
  5. 次の 2 点を、既知の請求書で確認します
    • 粒度:1 行は 1 回の支払予定です。分割払いの請求書は、複数の行になります。請求書単位の金額の列を混ぜると、同じ金額が支払予定の数だけ重複します
    • 通貨:Unpaid Amount が請求書の通貨か、元帳通貨かを、画面の請求書と比べて確かめます。通貨が混在する場合は、通貨の列を分析に含めるか、通貨で絞ります

ステップ 2 分析 A「仕入先別 未払残高」を作る

Section titled “ステップ 2 分析 A「仕入先別 未払残高」を作る”
  1. Criteria タブで、列を Selected Columns にドラッグします
    • 仕入先名(仕入先のフォルダの列)
    • Unpaid Amount(必要なら請求書通貨の列も)
  2. Unpaid Amount の列のメニューから Column Properties を開き、データの書式で桁区切りを設定します(JPY なら小数なし)
  3. Filters ペインで、次の表のフィルタを追加します
列 演算子 値 保護
Unpaid Amount is not equal to 0 保護する(Protect Filter)
営業単位名 is prompted ― ―
Due Date is prompted ― ―
仕入先名 is prompted ― ―
  • 条件は > 0 ではなく <> 0 にします。クレジットメモなどのマイナスの行を残して、相殺後の残高を見るためです
  • 営業単位名のようにテーブルに出さない列も、フィルタには使えます
  1. Results タブで、Compound Layout に表とグラフを置きます。表は合計行(Grand total)を付け、Unpaid Amount の大きい順に並べ替えます。グラフは横棒グラフにして、仕入先名をラベル、Unpaid Amount を値にします
  2. 保存します。名前は AP_未払残高_仕入先別、保存先は /Shared/Custom/Financials/Payables です

ステップ 3 分析 B「期日区分別 未払残高」を作る

Section titled “ステップ 3 分析 B「期日区分別 未払残高」を作る”

期日を 3 つの区分に分けて、区分ごとの未払額を見ます。

  1. 新しい分析を作ります(同じサブジェクト領域)
  2. Due Date の列を追加し、列のメニューの Edit Formula で、次の式に置き換えます。見出しは、Column Properties の Column Format で「期日区分」に変更します
期日区分の計算式(Edit Formula。CURRENT_DATE は実行日)
CASE
WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < CURRENT_DATE THEN '1 期日超過'
WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < TIMESTAMPADD(SQL_TSI_DAY, 31, CURRENT_DATE) THEN '2 30日以内'
ELSE '3 31日以降'
END
  1. Unpaid Amount の列を追加します
  2. フィルタは、Unpaid Amount の保護したフィルタ(≠ 0)と、営業単位名・仕入先名の is prompted を設定します。期日の範囲は、この分析では使いません(区分の意味が変わるためです)
  3. Results タブで、表と円グラフ(または縦棒グラフ)を作ります。区分名の先頭に数字を付けたのは、並び順を保つためです
  4. AP_未払残高_期日区分別 として保存します

分析 B の論理 SQL は、Advanced タブで次のような形になります(イメージ)。

分析 B の論理 SQL(イメージ)
SELECT
CASE WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < CURRENT_DATE THEN '1 期日超過'
WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < TIMESTAMPADD(SQL_TSI_DAY, 31, CURRENT_DATE) THEN '2 30日以内'
ELSE '3 31日以降' END s_1,
"Invoices Installment Amounts"."Unpaid Amount" s_2
FROM "Payables Invoices - Installments Real Time"
WHERE "Invoices Installment Amounts"."Unpaid Amount" <> 0
ORDER BY 1

ステップ 4 分析 C「期日超過の明細」を作る

Section titled “ステップ 4 分析 C「期日超過の明細」を作る”
  1. 新しい分析を作り、次の列を追加します
    • 営業単位名、仕入先名、請求書番号、Due Date、Unpaid Amount
    • 超過日数(Due Date の列を追加して、Edit Formula を次の式に変えます)
超過日数の計算式(実行日と期日の日数の差)
TIMESTAMPDIFF(SQL_TSI_DAY, "Invoices Installments Details"."Due Date", CURRENT_DATE)
  1. Filters ペインに、次のフィルタを追加します
    • Unpaid Amount ≠ 0(保護する)
    • Due Date の条件は、フィルタの Convert this Filter to SQL で、"Invoices Installments Details"."Due Date" < CURRENT_DATE と書き、保護する
    • 営業単位名・仕入先名は is prompted
  2. 超過日数の列で、Column Properties > Conditional Format から、30 以上の行を赤く表示する条件を追加します
  3. 超過日数の大きい順に並べ替え、AP_未払残高_期日超過明細 として保存します

ステップ 5 ダッシュボード・プロンプトを作る

Section titled “ステップ 5 ダッシュボード・プロンプトを作る”
  1. Classic Home の Create ペインで Dashboard Prompt を選びます(表示されない場合は More から開きます。ダッシュボード・ビルダーの Catalog ペインから作ることもできます)。サブジェクト領域は Payables Invoices - Installments Real Time を選びます
  2. New から Column Prompt を選び、次の 4 つを作ります
プロンプト 列 演算子 入力方法 既定値・オプション
営業単位 営業単位名 is equal to / is in 選択リスト(複数選択可) 既定値は JP01 営業単位(演習用)。必須入力にする
期日(開始) Due Date is greater than or equal to カレンダー 既定値は固定の日付(演習用)
期日(終了) Due Date is less than or equal to カレンダー 既定値は固定の日付(演習用)
仕入先 仕入先名 is equal to / is in 選択リスト(複数選択可) 営業単位で選択肢を絞る(Limit values by)。既定値は全件でも可
  • 同じ列(Due Date)に「以上」と「以下」の 2 つのプロンプトを置くと、期日の範囲指定になります
  • 営業単位で仕入先の選択肢を絞る設定は、制約付きプロンプトです
  • 既定値は「固定の日付」にしていますが、実務では実行日に連動する既定値が必要です。設定方法は環境の OTBI ユーザーガイドで確認してください
  1. 保存します。名前は AP_未払残高_プロンプト、保存先は /Shared/Custom/Financials/Payables です

ステップ 6 ダッシュボードを作る

Section titled “ステップ 6 ダッシュボードを作る”
  1. Create > Dashboard を選び、名前を AP 未払残高、保存先を /Shared/Custom/Financials/Payables にします。Add content now を選んで作成すると、ダッシュボード・ビルダーが開きます
  2. ページ 1 の名前を「未払残高」にし、Catalog ペインから次を、上から順にページ領域へドラッグします
    • プロンプト AP_未払残高_プロンプト
    • 分析 AP_未払残高_仕入先別
    • 分析 AP_未払残高_期日区分別
  3. ページを追加して「期日超過」とし、同じプロンプトと分析 AP_未払残高_期日超過明細 を置きます
  4. ダッシュボードを保存して実行し、プロンプトの値を変えて、3 つの分析が連動して変わることを確認します
  1. プロンプトの動作:営業単位を JP01 から JP02 に変えると、3 つの分析すべての結果が変わることを確認します。期日の範囲を変えると、分析 A と C の結果が変わり、分析 B は変わらないはずです(B では期日を is prompted にしていないためです)
  2. 保護したフィルタ:プロンプトでどの値を選んでも、Unpaid Amount が 0 の行が出ないことを確認します
  3. 粒度と通貨:既知の請求書 1 件について、分析の金額と画面(請求書の画面の支払予定)の金額を比べます
  4. BIP の SQL との突合せ:解答例の「検算用 SQL」で、営業単位・仕入先・通貨ごとの未払額を求め、分析 A と比べます。一致しない場合は、通貨換算、取消済みの請求書、データセキュリティの違いを確認します
  5. 論理 SQL の確認:各分析の Advanced タブで、論理 SQL を読みます。どの列が、どのフォルダから来ているかを確認します

ステップ 8 公開範囲とデータセキュリティを確認する

Section titled “ステップ 8 公開範囲とデータセキュリティを確認する”
  1. カタログで /Shared/Custom/Financials/Payables フォルダの権限を確認し、AP 部門のレポーティング関連のロールに読取権限を付けます。事前定義のフォルダは変更しません
  2. 別のユーザーで確認します。営業単位 JP02 のデータアクセスだけを持つ AP 担当者でダッシュボードを開き、プロンプトの営業単位の選択肢と結果が、JP02 の分だけになることを確認します。分析を作った人と使う人で結果が違うのは、データセキュリティが利用者ごとに効く正常な動きです
  3. 必要な職務ロール(Payables Invoice Transaction Analysis Duty)を持たないユーザーでは、サブジェクト領域を使えないことも確認します

次の 10 件の支払予定があります(すべて JPY。金額は円で、桁区切りなし)。先頭の「#」は行番号で、解答例でも同じ番号で参照します。基準日は 2026-10-31 とします(実機では実行日の CURRENT_DATE です)。

サンプルデータ(10 件の支払予定)
#,営業単位,仕入先,請求書番号,支払期日,総額,未払額
1,JP01,サンプル資材,INV-1001,2026-09-30,550000,550000
2,JP01,サンプル資材,INV-1002,2026-10-31,330000,330000
3,JP01,サンプル運輸,INV-2001,2026-10-10,220000,220000
4,JP01,サンプル運輸,INV-2002,2026-10-20,110000,0
5,JP01,サンプル商会,INV-3001,2026-11-30,880000,440000
6,JP01,サンプル商会,INV-3002,2026-12-15,165000,165000
7,JP02,サンプル資材,INV-1003,2026-09-30,275000,275000
8,JP02,サンプル運輸,INV-2003,2026-11-15,495000,495000
9,JP02,サンプル商会,INV-3003,2026-10-25,60000,0
10,JP02,サンプル資材,INV-1004,2026-11-30,132000,132000
  1. 営業単位 JP01 だけを選んだとき、分析 A(仕入先別 未払残高)の結果はどうなるか。表の行と合計を書いてください
  2. 営業単位を JP01 と JP02 の両方にしたとき、分析 B(期日区分別)の 3 区分の金額と件数を書いてください。区分は「期日が基準日より前=期日超過」「基準日から 30 日以内」「それ以降」です
  3. 分析 C(期日超過の明細)に出る行を、超過日数の大きい順に書いてください。サンプルのうち、期日が基準日より前なのに出ない行はどれか、その理由も書いてください
  4. 次の設計表を埋めてください(どのフィルタが保護、is prompted、固定のどれか)
分析 Unpaid Amount ≠ 0 営業単位 期日 仕入先
A ? ? ? ?
B ? ? ? ?
C ? ? ?(期日 < 実行日 の固定条件もある) ?
  • 使うサブジェクト領域が Payables Invoices - Installments Real Time で、粒度が支払予定であることを説明できる
  • Unpaid Amount のフィルタが <> 0 で、保護されている
  • 営業単位・期日・仕入先のフィルタが is prompted になっている(分析 B は期日を除く)
  • プロンプトに既定値があり、既定値なしの全件実行になっていない
  • 営業単位を変えると、3 つの分析が連動して変わる
  • 通貨が混在しないこと(または通貨で分けて見ていること)を確認した
  • 分析 A の結果が、BIP の SQL の集計(または手計算)と一致した
  • 作成物が /Shared/Custom/Financials/Payables にあり、My Folders には置いていない
  • 別の営業単位のユーザーで、見える営業単位が変わることを確認した
机上演習の解答例を表示

課題 1:営業単位 JP01(分析 A)

仕入先 未払額 内訳
サンプル資材 880,000 INV-1001(550,000)+ INV-1002(330,000)
サンプル商会 605,000 INV-3001(440,000)+ INV-3002(165,000)
サンプル運輸 220,000 INV-2001(220,000)。INV-2002 は未払額 0 なので対象外
合計 1,705,000

課題 2:JP01 と JP02 の両方(分析 B、基準日 2026-10-31)

区分 金額 件数 対象
1 期日超過 1,045,000 3 #1(550,000)、#3(220,000)、#7(275,000)
2 30日以内 1,397,000 4 #2(330,000)、#5(440,000)、#8(495,000)、#10(132,000)
3 31日以降 165,000 1 #6(165,000)
合計 2,607,000 8

基準日と同じ日(#2 の 2026-10-31)は「期日超過」ではなく「30日以内」です。式が Due Date < CURRENT_DATE だからです。30 日以内の上限は、基準日の 31 日後の前日(2026-11-30)までで、#5 と #10 の 2026-11-30 は含まれます。

課題 3:分析 C の行(超過日数の大きい順)

営業単位/仕入先 請求書番号 支払期日 未払額 超過日数
JP01/サンプル資材 INV-1001 2026-09-30 550,000 31
JP02/サンプル資材 INV-1003 2026-09-30 275,000 31
JP01/サンプル運輸 INV-2001 2026-10-10 220,000 21
  • 超過日数が同じ(31)の 2 行の順序は、追加の並べ替えの条件(例:未払額の降順)で決めます
  • 期日が基準日より前なのに出ない行は #4(INV-2002、2026-10-20)と #9(INV-3003、2026-10-25)です。どちらも未払額が 0(支払済み)で、「Unpaid Amount ≠ 0」の保護したフィルタで除外されます
  • 超過日数 30 以上の条件付き書式(赤)は、#1 と #7 の 2 行に付きます

課題 4:設計表

分析 Unpaid Amount ≠ 0 営業単位 期日 仕入先
A 保護 is prompted is prompted(開始・終了の 2 プロンプト) is prompted
B 保護 is prompted 使わない(区分の意味が変わるため) is prompted
C 保護 is prompted is prompted。加えて「期日 < 実行日」を SQL フィルタで固定し、保護 is prompted
検算用 SQL:BIP の SQL で営業単位別・仕入先別・通貨別の未払額を集計する(表示)
支払予定から未払額を集計する(学習用。列は Tables and Views で確認)
SELECT bu.bu_name,
hp.party_name AS supplier_name,
aia.invoice_currency_code,
SUM(apsa.amount_remaining) AS unpaid_amount
FROM ap_payment_schedules_all apsa
JOIN ap_invoices_all aia ON aia.invoice_id = apsa.invoice_id
JOIN fun_all_business_units_v bu ON bu.bu_id = aia.org_id
JOIN poz_suppliers ps ON ps.vendor_id = aia.vendor_id
JOIN hz_parties hp ON hp.party_id = ps.party_id
WHERE aia.org_id = :P_BU_ID
AND apsa.amount_remaining <> 0
AND aia.cancelled_date IS NULL -- 取消済みを除く(例)
GROUP BY bu.bu_name, hp.party_name, aia.invoice_currency_code
ORDER BY unpaid_amount DESC
  • OTBI の Unpaid Amount と同じ粒度(支払予定)で集計しています。通貨が同じなら、分析 A の仕入先別の金額と一致するはずです
  • 一致しない場合は、通貨の換算(OTBI の金額が元帳通貨か請求書通貨か)、保留・取消の扱い、実行ユーザーのデータセキュリティの違いを確認します
  • SQL の列名は、BI Publisher の SQL 実践 の「AP 請求書一覧」と同じです。実機で使う前に、Tables and Views で確認してください
  • BIP の SQL は Fusion のデータセキュリティが自動では効かないため、この SQL は営業単位を必ずパラメータで指定します
症状 原因と対処
Exceed configured maximum number of allowed input records 件数が多すぎます。プロンプトの既定値を設定し、営業単位・期日で絞ります。大量の明細を出す用途は BIP のスケジュール実行に切り替えます
金額が実際より大きい 粒度(支払予定)より細かい列や、請求書単位の列を混ぜて重複しています。列を減らして確認します
金額が 0 と表示される 元帳通貨と USD などの間の換算レートが未設定、または換算に失敗している可能性があります。レートを確認します
プロンプトを変えても分析が変わらない 分析のフィルタが is prompted になっていません。保護されたフィルタは、is prompted 以外の演算子ではプロンプトで上書きされません。フィルタの演算子と保護の設定を確認します
プロンプトが空だと全件が出る is prompted のフィルタは、プロンプトに値がないと絞り込みがかかりません。必須入力にし、既定値を設定します
作成者には見えるのに、利用者には何も表示されない 職務ロール(Payables Invoice Transaction Analysis Duty)、カタログの権限、データアクセス(営業単位)を、利用者のロールで確認します
期日区分の式でエラーになる 関数名や引数の型が合っていません。Edit Formula の Functions の一覧から関数を選び直し、Due Date の型(日付か日時か)を確認します
事前定義のフォルダに保存できない 事前定義のフォルダは変更できません。/Shared/Custom 配下に保存します
仕入先名の列が見つからない サブジェクト領域のフォルダ名は環境で異なります。Subject Areas ペインの検索で探すか、Advanced タブの論理 SQL を参照します
  1. 通貨ごとに未払額を分け、元帳通貨の金額の列があるかを調べて、通貨が混在しても合計できる分析にする
  2. 支払予定に付いている保留(インストールメントの保留)の有無で絞り、保留のために支払が止まっている未払額を出す
  3. 割引(Discount Available)を使い、期日を過ぎたために失った割引(または、近く失う割引)を分析する
  4. 承認や検証が済んでいない請求書のうち、支払遅延のリスクがあるものを調べる。公式の業務上の問いを、どのサブジェクト領域のどの列で表せるかを調べる
  5. 分析 C をエージェント(Agent)にして、毎朝、AP 担当者へ配信する
  6. 分析 A を BIP のデータセット(Analysis)にして、PDF の帳票とメール配信にする(BI Publisher)
  7. 請求書の DFF を BI 有効にして、DFF の値で分析する(OTBI の「DFF の BI 有効化と反映」)
  8. Oracle が提供する事前定義の分析・レポートで、似たものがないかを探し、この演習の分析と比べる

本サイトは学習目的で個人が作成した非公式の教材であり、Oracle Corporation およびその関連会社とは関係ありません。内容の正確性は保証しません。最新の仕様・試験範囲は必ず公式ドキュメントと Oracle University の情報で確認してください。

模擬テストの問題は公開されている出題範囲(Exam Topics)と公式ドキュメントをもとに独自に作成したもので、実際の試験問題ではありません。

Oracle、Java、MySQL は Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。その他の製品名・会社名は各社の商標です。

© 2026 Fusion ERP 実装ラボ