OTBI 演習:分析とダッシュボードを作る
この演習で身につくこと
Section titled “この演習で身につくこと”- サブジェクト領域のフォルダ(ファクト・ディメンション・共通)と粒度を確認し、使う列を選べる
- 分析にフィルタ、計算式(CASE 式)、グラフ、条件付き書式を設定できる
- フィルタの
is promptedと保護(Protect Filter)の役割を説明し、ダッシュボード・プロンプトと分析をつなげる - 複数の分析とプロンプトを 1 つのダッシュボードにまとめ、保存先と公開範囲を決められる
- 環境がなくても、サンプルデータの手計算で、分析の結果と画面構成を説明できる
OTBI の仕組みは OTBI(サブジェクト領域・分析・ダッシュボード) を、ツールの選び方は レポーティングツールの全体像と使い分け を参照してください。
前提・準備(Fusion 環境あり/なし)
Section titled “前提・準備(Fusion 環境あり/なし)”シナリオ(架空)
Section titled “シナリオ(架空)”サンプル商事株式会社(JP01 営業単位、JP02 営業単位)の AP マネージャーは、月次の締めの前に、次の 3 点を確認したいと考えています。
- 仕入先ごとに、未払残高がいくらあるか
- 支払期日別に見て、期日を過ぎたもの・近いものがどれだけあるか
- 期日を過ぎている請求書は、どの仕入先の何日超過か
営業単位や期日の範囲を切り替えながら、1 つの画面で見られるようにします。
公式ドキュメントでは、このサブジェクト領域で答えられる業務上の問いとして、次のようなものが挙げられています(要約)。
- 特定の期間について、仕入先別の未払請求書の合計はいくらか
- 仕入先別に、未消込のクレジットの合計はいくらか
- 支払が遅れた場合に失う割引はいくらか
- 承認や検証が済んでいない請求書のうち、支払遅延のリスクがあるものはどれか
この演習は 1 つ目の問いが中心です。残りは発展課題で扱います。
公式で確認できるサブジェクト領域の情報(25D)
Section titled “公式で確認できるサブジェクト領域の情報(25D)”| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サブジェクト領域 | Payables Invoices - Installments Real Time |
| 粒度 | 請求書の支払予定(AP_PAYMENT_SCHEDULES_ALL)の 1 行 |
| 時間ディメンション | 請求書日付(Invoice Date)に結び付く |
| ファクト・フォルダ | Invoices Installment Amounts(Unpaid Amount、Gross Amount、Discount Available など) |
| ディメンション・フォルダ | Invoices Installments Details(Due Date などの支払予定の属性、Bank Account Number など) |
| 必要な職務ロール | Payables Invoice Transaction Analysis Duty(または Payables to Ledger Reconciliation Transaction Analysis Duty) |
| 事前定義のジョブロール(例) | Accounts Payable Manager、Accounts Payable Specialist、Accounts Payable Supervisor、Accounts Payable Invoice Supervisor、Financial Analyst、General Accountant、General Accounting Manager |
営業単位・仕入先・請求書番号などの列があるフォルダ名と列名は、このページでは確認できていません。実機では、Subject Areas ペインで探してください。
Fusion 環境ありルート
Section titled “Fusion 環境ありルート”- 上の職務ロールを含むジョブロールのユーザー。分析やダッシュボードを作成するための BI の作成者向けの権限も必要です(必要なロールは、環境のセキュリティ管理者に確認してください)
/Shared/Custom/Financials/Payablesフォルダへの書込権限(フォルダがなければ、ステップ 1 で作ります)- 未払の請求書があるテスト環境。複数の仕入先、複数の営業単位、期日が過去のものと未来のものが混ざったデータがあるのが理想です。なければ FBDI 演習:AP 請求書を一括取込する で、テスト用の請求書を登録します
- 本番環境では行わず、テスト環境を使います
環境なしルート(机上演習)
Section titled “環境なしルート(机上演習)”次の 3 つで、実機と同じ理解を目指します。
- 下の「画面構成」と「手順」を読み、各画面で何を選び、何が表示されるかを追う
- 「机上演習」のサンプルデータで、分析の結果を手計算する
- 設計表(プロンプトとフィルタの対応)を作り、解答例と比べる
実機を見なくても手順が読めるよう、画面の部品を先にまとめます。ここに出る英語名は、OTBI の分析エディタとダッシュボード・ビルダーの標準的な画面の名前です。
分析エディタ(Classic Home で Create > Analysis)
Section titled “分析エディタ(Classic Home で Create > Analysis)”| 領域 | 位置 | 役割 |
|---|---|---|
| Criteria タブ | 上部のタブ | 列とフィルタを決める。最初に作業する場所 |
| Subject Areas ペイン | 左 | サブジェクト領域のフォルダと列。列を Selected Columns へドラッグする |
| Selected Columns ペイン | 右上 | 分析に出す列。列ごとのメニューで、書式・計算式(Edit Formula)・並べ替え・フィルタを設定する |
| Filters ペイン | 右下 | 絞り込み条件。条件が複数あると既定で AND。保護(Protect Filter)や SQL への変換もここで行う |
| Results タブ | 上部のタブ | 結果を、表・ピボット表・グラフなどのビューで確認・編集する |
| Prompts タブ | 上部のタブ | 分析の中に置くプロンプト(列プロンプト)を作る。この演習では使わない |
| Advanced タブ | 上部のタブ | 分析が発行する論理 SQL を確認する。列名の確認にも使う |
ダッシュボード・ビルダー(Create > Dashboard)
Section titled “ダッシュボード・ビルダー(Create > Dashboard)”| 領域 | 位置 | 役割 |
|---|---|---|
| Dashboard Objects ペイン | 左上 | 列(Column)、セクション(Section)、テキストなどの部品 |
| Catalog ペイン | 左下 | 保存済みの分析・プロンプト・レポート。ページへドラッグする |
| ページ領域 | 右 | 列とセクションで構成するレイアウト。ページを追加して複数ページにできる |
この演習で完成させるダッシュボードの構成は次のとおりです。
ページ 1「未払残高」 上段:ダッシュボード・プロンプト(営業単位/期日(開始)/期日(終了)/仕入先) 中段:分析 A「仕入先別 未払残高」(表とグラフ) 下段:分析 B「期日区分別 未払残高」(表とグラフ)ページ 2「期日超過」 上段:同じダッシュボード・プロンプト 中段:分析 C「期日超過の明細」(表。超過日数が大きい行を赤く表示)ステップ 1 サブジェクト領域と粒度を確認する
Section titled “ステップ 1 サブジェクト領域と粒度を確認する”- Classic Home(
https://<your-pod>.fa.<region>.oraclecloud.com/analytics)を開きます。Fusion の画面からは、ナビゲータ > Tools > Reports and Analytics の Browse Catalog から開けます - カタログで
Shared Folders > Customを開き、Financialsフォルダの下にPayablesフォルダを作ります(どちらも、なければ作成します)。Catalog の画面で、親のフォルダを選んで New から Folder を選びます - Create > Analysis を選び、サブジェクト領域 Payables Invoices - Installments Real Time を選びます
- Subject Areas ペインのフォルダを展開し、次を確認します
- Invoices Installment Amounts(ファクト・フォルダ):Unpaid Amount、Gross Amount、Discount Available など
- Invoices Installments Details(ディメンション・フォルダ):Due Date など
- 営業単位・仕入先・請求書番号の列があるフォルダ(名前は環境で確認します)
- Time(共通フォルダ)
- 次の 2 点を、既知の請求書で確認します
- 粒度:1 行は 1 回の支払予定です。分割払いの請求書は、複数の行になります。請求書単位の金額の列を混ぜると、同じ金額が支払予定の数だけ重複します
- 通貨:Unpaid Amount が請求書の通貨か、元帳通貨かを、画面の請求書と比べて確かめます。通貨が混在する場合は、通貨の列を分析に含めるか、通貨で絞ります
ステップ 2 分析 A「仕入先別 未払残高」を作る
Section titled “ステップ 2 分析 A「仕入先別 未払残高」を作る”- Criteria タブで、列を Selected Columns にドラッグします
- 仕入先名(仕入先のフォルダの列)
- Unpaid Amount(必要なら請求書通貨の列も)
- Unpaid Amount の列のメニューから Column Properties を開き、データの書式で桁区切りを設定します(JPY なら小数なし)
- Filters ペインで、次の表のフィルタを追加します
| 列 | 演算子 | 値 | 保護 |
|---|---|---|---|
| Unpaid Amount | is not equal to |
0 | 保護する(Protect Filter) |
| 営業単位名 | is prompted |
― | ― |
| Due Date | is prompted |
― | ― |
| 仕入先名 | is prompted |
― | ― |
- 条件は
> 0ではなく<> 0にします。クレジットメモなどのマイナスの行を残して、相殺後の残高を見るためです - 営業単位名のようにテーブルに出さない列も、フィルタには使えます
- Results タブで、Compound Layout に表とグラフを置きます。表は合計行(Grand total)を付け、Unpaid Amount の大きい順に並べ替えます。グラフは横棒グラフにして、仕入先名をラベル、Unpaid Amount を値にします
- 保存します。名前は
AP_未払残高_仕入先別、保存先は/Shared/Custom/Financials/Payablesです
ステップ 3 分析 B「期日区分別 未払残高」を作る
Section titled “ステップ 3 分析 B「期日区分別 未払残高」を作る”期日を 3 つの区分に分けて、区分ごとの未払額を見ます。
- 新しい分析を作ります(同じサブジェクト領域)
- Due Date の列を追加し、列のメニューの Edit Formula で、次の式に置き換えます。見出しは、Column Properties の Column Format で「期日区分」に変更します
CASE WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < CURRENT_DATE THEN '1 期日超過' WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < TIMESTAMPADD(SQL_TSI_DAY, 31, CURRENT_DATE) THEN '2 30日以内' ELSE '3 31日以降'END- Unpaid Amount の列を追加します
- フィルタは、Unpaid Amount の保護したフィルタ(≠ 0)と、営業単位名・仕入先名の
is promptedを設定します。期日の範囲は、この分析では使いません(区分の意味が変わるためです) - Results タブで、表と円グラフ(または縦棒グラフ)を作ります。区分名の先頭に数字を付けたのは、並び順を保つためです
AP_未払残高_期日区分別として保存します
分析 B の論理 SQL は、Advanced タブで次のような形になります(イメージ)。
SELECT CASE WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < CURRENT_DATE THEN '1 期日超過' WHEN "Invoices Installments Details"."Due Date" < TIMESTAMPADD(SQL_TSI_DAY, 31, CURRENT_DATE) THEN '2 30日以内' ELSE '3 31日以降' END s_1, "Invoices Installment Amounts"."Unpaid Amount" s_2FROM "Payables Invoices - Installments Real Time"WHERE "Invoices Installment Amounts"."Unpaid Amount" <> 0ORDER BY 1ステップ 4 分析 C「期日超過の明細」を作る
Section titled “ステップ 4 分析 C「期日超過の明細」を作る”- 新しい分析を作り、次の列を追加します
- 営業単位名、仕入先名、請求書番号、Due Date、Unpaid Amount
- 超過日数(Due Date の列を追加して、Edit Formula を次の式に変えます)
TIMESTAMPDIFF(SQL_TSI_DAY, "Invoices Installments Details"."Due Date", CURRENT_DATE)- Filters ペインに、次のフィルタを追加します
- Unpaid Amount ≠ 0(保護する)
- Due Date の条件は、フィルタの Convert this Filter to SQL で、
"Invoices Installments Details"."Due Date" < CURRENT_DATEと書き、保護する - 営業単位名・仕入先名は
is prompted
- 超過日数の列で、Column Properties > Conditional Format から、30 以上の行を赤く表示する条件を追加します
- 超過日数の大きい順に並べ替え、
AP_未払残高_期日超過明細として保存します
ステップ 5 ダッシュボード・プロンプトを作る
Section titled “ステップ 5 ダッシュボード・プロンプトを作る”- Classic Home の Create ペインで Dashboard Prompt を選びます(表示されない場合は More から開きます。ダッシュボード・ビルダーの Catalog ペインから作ることもできます)。サブジェクト領域は Payables Invoices - Installments Real Time を選びます
- New から Column Prompt を選び、次の 4 つを作ります
| プロンプト | 列 | 演算子 | 入力方法 | 既定値・オプション |
|---|---|---|---|---|
| 営業単位 | 営業単位名 | is equal to / is in |
選択リスト(複数選択可) | 既定値は JP01 営業単位(演習用)。必須入力にする |
| 期日(開始) | Due Date | is greater than or equal to |
カレンダー | 既定値は固定の日付(演習用) |
| 期日(終了) | Due Date | is less than or equal to |
カレンダー | 既定値は固定の日付(演習用) |
| 仕入先 | 仕入先名 | is equal to / is in |
選択リスト(複数選択可) | 営業単位で選択肢を絞る(Limit values by)。既定値は全件でも可 |
- 同じ列(Due Date)に「以上」と「以下」の 2 つのプロンプトを置くと、期日の範囲指定になります
- 営業単位で仕入先の選択肢を絞る設定は、制約付きプロンプトです
- 既定値は「固定の日付」にしていますが、実務では実行日に連動する既定値が必要です。設定方法は環境の OTBI ユーザーガイドで確認してください
- 保存します。名前は
AP_未払残高_プロンプト、保存先は/Shared/Custom/Financials/Payablesです
ステップ 6 ダッシュボードを作る
Section titled “ステップ 6 ダッシュボードを作る”- Create > Dashboard を選び、名前を
AP 未払残高、保存先を/Shared/Custom/Financials/Payablesにします。Add content now を選んで作成すると、ダッシュボード・ビルダーが開きます - ページ 1 の名前を「未払残高」にし、Catalog ペインから次を、上から順にページ領域へドラッグします
- プロンプト
AP_未払残高_プロンプト - 分析
AP_未払残高_仕入先別 - 分析
AP_未払残高_期日区分別
- プロンプト
- ページを追加して「期日超過」とし、同じプロンプトと分析
AP_未払残高_期日超過明細を置きます - ダッシュボードを保存して実行し、プロンプトの値を変えて、3 つの分析が連動して変わることを確認します
ステップ 7 動作確認と検算
Section titled “ステップ 7 動作確認と検算”- プロンプトの動作:営業単位を JP01 から JP02 に変えると、3 つの分析すべての結果が変わることを確認します。期日の範囲を変えると、分析 A と C の結果が変わり、分析 B は変わらないはずです(B では期日を
is promptedにしていないためです) - 保護したフィルタ:プロンプトでどの値を選んでも、Unpaid Amount が 0 の行が出ないことを確認します
- 粒度と通貨:既知の請求書 1 件について、分析の金額と画面(請求書の画面の支払予定)の金額を比べます
- BIP の SQL との突合せ:解答例の「検算用 SQL」で、営業単位・仕入先・通貨ごとの未払額を求め、分析 A と比べます。一致しない場合は、通貨換算、取消済みの請求書、データセキュリティの違いを確認します
- 論理 SQL の確認:各分析の Advanced タブで、論理 SQL を読みます。どの列が、どのフォルダから来ているかを確認します
ステップ 8 公開範囲とデータセキュリティを確認する
Section titled “ステップ 8 公開範囲とデータセキュリティを確認する”- カタログで
/Shared/Custom/Financials/Payablesフォルダの権限を確認し、AP 部門のレポーティング関連のロールに読取権限を付けます。事前定義のフォルダは変更しません - 別のユーザーで確認します。営業単位 JP02 のデータアクセスだけを持つ AP 担当者でダッシュボードを開き、プロンプトの営業単位の選択肢と結果が、JP02 の分だけになることを確認します。分析を作った人と使う人で結果が違うのは、データセキュリティが利用者ごとに効く正常な動きです
- 必要な職務ロール(Payables Invoice Transaction Analysis Duty)を持たないユーザーでは、サブジェクト領域を使えないことも確認します
机上演習(環境なしルート)
Section titled “机上演習(環境なしルート)”サンプルデータ
Section titled “サンプルデータ”次の 10 件の支払予定があります(すべて JPY。金額は円で、桁区切りなし)。先頭の「#」は行番号で、解答例でも同じ番号で参照します。基準日は 2026-10-31 とします(実機では実行日の CURRENT_DATE です)。
#,営業単位,仕入先,請求書番号,支払期日,総額,未払額1,JP01,サンプル資材,INV-1001,2026-09-30,550000,5500002,JP01,サンプル資材,INV-1002,2026-10-31,330000,3300003,JP01,サンプル運輸,INV-2001,2026-10-10,220000,2200004,JP01,サンプル運輸,INV-2002,2026-10-20,110000,05,JP01,サンプル商会,INV-3001,2026-11-30,880000,4400006,JP01,サンプル商会,INV-3002,2026-12-15,165000,1650007,JP02,サンプル資材,INV-1003,2026-09-30,275000,2750008,JP02,サンプル運輸,INV-2003,2026-11-15,495000,4950009,JP02,サンプル商会,INV-3003,2026-10-25,60000,010,JP02,サンプル資材,INV-1004,2026-11-30,132000,132000- 営業単位 JP01 だけを選んだとき、分析 A(仕入先別 未払残高)の結果はどうなるか。表の行と合計を書いてください
- 営業単位を JP01 と JP02 の両方にしたとき、分析 B(期日区分別)の 3 区分の金額と件数を書いてください。区分は「期日が基準日より前=期日超過」「基準日から 30 日以内」「それ以降」です
- 分析 C(期日超過の明細)に出る行を、超過日数の大きい順に書いてください。サンプルのうち、期日が基準日より前なのに出ない行はどれか、その理由も書いてください
- 次の設計表を埋めてください(どのフィルタが保護、
is prompted、固定のどれか)
| 分析 | Unpaid Amount ≠ 0 | 営業単位 | 期日 | 仕入先 |
|---|---|---|---|---|
| A | ? | ? | ? | ? |
| B | ? | ? | ? | ? |
| C | ? | ? | ?(期日 < 実行日 の固定条件もある) | ? |
確認ポイント
Section titled “確認ポイント”- 使うサブジェクト領域が Payables Invoices - Installments Real Time で、粒度が支払予定であることを説明できる
- Unpaid Amount のフィルタが
<> 0で、保護されている - 営業単位・期日・仕入先のフィルタが
is promptedになっている(分析 B は期日を除く) - プロンプトに既定値があり、既定値なしの全件実行になっていない
- 営業単位を変えると、3 つの分析が連動して変わる
- 通貨が混在しないこと(または通貨で分けて見ていること)を確認した
- 分析 A の結果が、BIP の SQL の集計(または手計算)と一致した
- 作成物が
/Shared/Custom/Financials/Payablesにあり、My Foldersには置いていない - 別の営業単位のユーザーで、見える営業単位が変わることを確認した
机上演習の解答例を表示
課題 1:営業単位 JP01(分析 A)
| 仕入先 | 未払額 | 内訳 |
|---|---|---|
| サンプル資材 | 880,000 | INV-1001(550,000)+ INV-1002(330,000) |
| サンプル商会 | 605,000 | INV-3001(440,000)+ INV-3002(165,000) |
| サンプル運輸 | 220,000 | INV-2001(220,000)。INV-2002 は未払額 0 なので対象外 |
| 合計 | 1,705,000 |
課題 2:JP01 と JP02 の両方(分析 B、基準日 2026-10-31)
| 区分 | 金額 | 件数 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 1 期日超過 | 1,045,000 | 3 | #1(550,000)、#3(220,000)、#7(275,000) |
| 2 30日以内 | 1,397,000 | 4 | #2(330,000)、#5(440,000)、#8(495,000)、#10(132,000) |
| 3 31日以降 | 165,000 | 1 | #6(165,000) |
| 合計 | 2,607,000 | 8 |
基準日と同じ日(#2 の 2026-10-31)は「期日超過」ではなく「30日以内」です。式が Due Date < CURRENT_DATE だからです。30 日以内の上限は、基準日の 31 日後の前日(2026-11-30)までで、#5 と #10 の 2026-11-30 は含まれます。
課題 3:分析 C の行(超過日数の大きい順)
| 営業単位/仕入先 | 請求書番号 | 支払期日 | 未払額 | 超過日数 |
|---|---|---|---|---|
| JP01/サンプル資材 | INV-1001 | 2026-09-30 | 550,000 | 31 |
| JP02/サンプル資材 | INV-1003 | 2026-09-30 | 275,000 | 31 |
| JP01/サンプル運輸 | INV-2001 | 2026-10-10 | 220,000 | 21 |
- 超過日数が同じ(31)の 2 行の順序は、追加の並べ替えの条件(例:未払額の降順)で決めます
- 期日が基準日より前なのに出ない行は #4(INV-2002、2026-10-20)と #9(INV-3003、2026-10-25)です。どちらも未払額が 0(支払済み)で、「Unpaid Amount ≠ 0」の保護したフィルタで除外されます
- 超過日数 30 以上の条件付き書式(赤)は、#1 と #7 の 2 行に付きます
課題 4:設計表
| 分析 | Unpaid Amount ≠ 0 | 営業単位 | 期日 | 仕入先 |
|---|---|---|---|---|
| A | 保護 | is prompted |
is prompted(開始・終了の 2 プロンプト) |
is prompted |
| B | 保護 | is prompted |
使わない(区分の意味が変わるため) | is prompted |
| C | 保護 | is prompted |
is prompted。加えて「期日 < 実行日」を SQL フィルタで固定し、保護 |
is prompted |
検算用 SQL:BIP の SQL で営業単位別・仕入先別・通貨別の未払額を集計する(表示)
SELECT bu.bu_name, hp.party_name AS supplier_name, aia.invoice_currency_code, SUM(apsa.amount_remaining) AS unpaid_amountFROM ap_payment_schedules_all apsa JOIN ap_invoices_all aia ON aia.invoice_id = apsa.invoice_id JOIN fun_all_business_units_v bu ON bu.bu_id = aia.org_id JOIN poz_suppliers ps ON ps.vendor_id = aia.vendor_id JOIN hz_parties hp ON hp.party_id = ps.party_idWHERE aia.org_id = :P_BU_IDAND apsa.amount_remaining <> 0AND aia.cancelled_date IS NULL -- 取消済みを除く(例)GROUP BY bu.bu_name, hp.party_name, aia.invoice_currency_codeORDER BY unpaid_amount DESC- OTBI の Unpaid Amount と同じ粒度(支払予定)で集計しています。通貨が同じなら、分析 A の仕入先別の金額と一致するはずです
- 一致しない場合は、通貨の換算(OTBI の金額が元帳通貨か請求書通貨か)、保留・取消の扱い、実行ユーザーのデータセキュリティの違いを確認します
- SQL の列名は、BI Publisher の SQL 実践 の「AP 請求書一覧」と同じです。実機で使う前に、Tables and Views で確認してください
- BIP の SQL は Fusion のデータセキュリティが自動では効かないため、この SQL は営業単位を必ずパラメータで指定します
よくあるエラーと対処
Section titled “よくあるエラーと対処”| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
Exceed configured maximum number of allowed input records |
件数が多すぎます。プロンプトの既定値を設定し、営業単位・期日で絞ります。大量の明細を出す用途は BIP のスケジュール実行に切り替えます |
| 金額が実際より大きい | 粒度(支払予定)より細かい列や、請求書単位の列を混ぜて重複しています。列を減らして確認します |
| 金額が 0 と表示される | 元帳通貨と USD などの間の換算レートが未設定、または換算に失敗している可能性があります。レートを確認します |
| プロンプトを変えても分析が変わらない | 分析のフィルタが is prompted になっていません。保護されたフィルタは、is prompted 以外の演算子ではプロンプトで上書きされません。フィルタの演算子と保護の設定を確認します |
| プロンプトが空だと全件が出る | is prompted のフィルタは、プロンプトに値がないと絞り込みがかかりません。必須入力にし、既定値を設定します |
| 作成者には見えるのに、利用者には何も表示されない | 職務ロール(Payables Invoice Transaction Analysis Duty)、カタログの権限、データアクセス(営業単位)を、利用者のロールで確認します |
| 期日区分の式でエラーになる | 関数名や引数の型が合っていません。Edit Formula の Functions の一覧から関数を選び直し、Due Date の型(日付か日時か)を確認します |
| 事前定義のフォルダに保存できない | 事前定義のフォルダは変更できません。/Shared/Custom 配下に保存します |
| 仕入先名の列が見つからない | サブジェクト領域のフォルダ名は環境で異なります。Subject Areas ペインの検索で探すか、Advanced タブの論理 SQL を参照します |
- 通貨ごとに未払額を分け、元帳通貨の金額の列があるかを調べて、通貨が混在しても合計できる分析にする
- 支払予定に付いている保留(インストールメントの保留)の有無で絞り、保留のために支払が止まっている未払額を出す
- 割引(Discount Available)を使い、期日を過ぎたために失った割引(または、近く失う割引)を分析する
- 承認や検証が済んでいない請求書のうち、支払遅延のリスクがあるものを調べる。公式の業務上の問いを、どのサブジェクト領域のどの列で表せるかを調べる
- 分析 C をエージェント(Agent)にして、毎朝、AP 担当者へ配信する
- 分析 A を BIP のデータセット(Analysis)にして、PDF の帳票とメール配信にする(BI Publisher)
- 請求書の DFF を BI 有効にして、DFF の値で分析する(OTBI の「DFF の BI 有効化と反映」)
- Oracle が提供する事前定義の分析・レポートで、似たものがないかを探し、この演習の分析と比べる
公式ドキュメント
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